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第23回 日本有病者歯科医療学会総会・学術大会
2014.09.03 18:39
報告者 : 宮本
カテゴリ : 学会
2014年3月22・23日に福岡国際会議場で開催された日本有病者歯科医療学会総会・学術大会において『口腔症状によりHIV感染症が判明した2例』の口演発表を行いました。わが国においてHIV感染者およびAIDS患者数は基本的に年々増加しており、社会問題となっています。2004年以降は年間1,000名を越えるようになり、2013年末までの累積感染者数は約23,000名となっています(厚生労働省エイズ動向委員会報告 http://api-net.jfap.or.jp)。また、新規報告者の約1/3はHIVに感染していることに気づかずにAIDSを発症しており、日常臨床においてこれらの患者をいかに迅速に診断するかは極めて重要です。HIV感染者の30-80%に口腔病変が生じるとされ、歯科医療機関を最初に受診することもあります。したがって、歯科医療従事者による発見はその診断の一助となる可能性があると今回の発表を通じ、再認識致しました。
また、今学術大会ではメインテーマである『原点回帰;患者の基礎疾患を読む』に沿った有意義なプログラムが多く組まれており、有病者歯科医療を行う上で大変勉強になりました。
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