東京医科大学病院総合診療科では、医局員を募集しています。

　当科の社会的使命は「適切なプライマリ・ケアをあらゆる人に提供することに貢献する」であり、「東京都心にプライマリ・ケア教育の拠点を作る」ことが活動目標です。

　大学病院は、臨床医学教育の中心にありながらプライマリ・ケア教育が行いにくくなりがちです。しかし、東京医科大学病院は近隣の地域住民や勤労者の人口密度が高く、驚くほど多くのそして様々な患者さんが市民病院のような感覚で受診されるので、プライマリ・ケアを学び実践し研究することが可能です。

　日本では大学で活発に活動している総合診療部門は多くありません。我々は全国トップクラスの豊富な症例に恵まれ、他科や多職種との連携に支えられて、16年以上にわたり診療・教育・研究をつづけています。このユニークな東京都心の総合診療科で我々と一緒に働いてみませんか。

　医局員の募集にはいろいろな枠があります。日本専門医機構認定専門医を目指す研修プログラムとしては、基本領域の「総合診療専門研修」と「内科専門研修」のプログラムを提供しています。両方の専門医、つまりダブルボードを目指すことも可能です。

基本領域の専門医を取得した先には、同機構が定める「サブスペシャルティ領域」の研修や、関連学会が定める「家庭医」や「病院総合医」、さらには離島・遠隔地医療や国際医療協力など幅広い活動の場が広がっています。大学という大きく多様な組織の利点を生かして、様々な志望にあわせた研修や活動を支援しています。

　研修しながら、大学院で研究を学ぶことも可能です。東京医科大学大学院医学研究科博士課程の総合診療医学分野で大学院生としてきめ細かな指導が受けられます。興味のある基礎医学や社会医学分野の大学院で学ぶことも可能で、これまでにいくつもの前例があります。

　医師の生涯教育も重視しています。
　　　・開業を考えている
　　　・臓器別の専門以外に幅広い診療能力を身につけたい
　　　・プライマリ・ケアの研究がやりたい
　　　・学生や研修医と共にプライマリ・ケアを学びたい
　　　・臨床を離れていたがプライマリ・ケアの研修がしたい
　　　・医師不足の地域で活動したい
　　　・禁煙外来に興味がある
　　　・多様なニーズに対応できる医師になりたい
　　　・開業したがもっとスキルアップしたい
　このような意欲を持った医師を応援しています。どうぞお気軽にご相談ください。

　当科には、子育てをしながら臨床現場でも活躍しつづける「ママさんドクター」が何人もいます。他の医療機関や施設で勤務しながら当科で幅広い診療能力を磨く「非常勤ドクター」や歯科医師の資格も持つ「ダブルライセンスドクター」もいます。それぞれの医師のニーズに応じて活動の場を提供し、互いに学び支え合っているのです。

　そしてもちろん、指導医や教員も募集しています。全国的に総合診療領域の人材はとても不足しており、しばしば孤立しがちです。指導医や教員として日本のプライマリ・ケアの教育や研究を向上させたいと考えている皆さん、当科で一緒に活動しましょう。

※「教育・研修プログラム」のページもぜひご覧ください。