教授挨拶

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教授挨拶

主任教授

 東京医科大学は2016年には創立100周年を迎えますが、総合診療科の設立は大滝純司教授を東京大学からお迎えした2005年であり、まだ出来て日の浅い診療科です。以前は「内科」という診療科で数多くの疾患を診療していたのですが、医学の進歩にともない診療科は分化していきました。現在、大病院では単に「内科」という診療科ではなく、血液内科、循環器内科、消化器内科、内分泌・代謝内科などの臓器別専門内科に細分化されています。したがって眼科や耳鼻科や整形外科など、受診する診療科が明確な場合は別として、紹介状を持たずに来院された患者様をまず診療するのが総合診療科となります(ただし、当院では75歳以上の初診患者さんは老年科が担当しています)。2004年から始まった新臨床研修制度により、研修医は2年間プライマリ・ケアの習得が義務付けられました。そのプライマリ・ケアを担当するのが総合診療科であり、研修医に診療の基本を教育することも総合診療科の大事な役割のひとつとなっています。
 ほとんどの患者様は病名ではなく症状で受診します。例えば「胸が痛い」という症状のとき、考えられる疾患は多岐にわたります。緊急対応が必要な心筋梗塞などの心疾患であれば循環器内科、気胸であれば呼吸器外科、肋骨骨折であれば整形外科、帯状疱疹ならば皮膚科が専門です。逆流性食道炎などの消化器疾患でも胸が痛くなります。我々の役割は、患者様との医療面接と身体診察と検査結果により、専門家による治療が必要と判断した場合はその診療科へ振り分けるとともに、一般的なよくある疾患であれば総合診療科でエビデンスに基づいた治療を実践する(EBM;Evidence Based Medicine)ことです。
 当科には内科的なあらゆる主訴の初診患者さんが、年間1万人以上訪れています。もちろん最終診断にたどりつかないこともありますが、患者さんを中心とした全人的な医療の実践を常に心がけています。紹介状を持たない患者様にも安心して受診できるよう努力してまいります。
 また、近隣の実地医家の先生がたには、ご紹介いただく診療科が不明の場合には躊躇することなく当科にご紹介いただきますようお願い申し上げます。
 研修医やすでに何かしらの専門医を取得しておられる先生方で、将来ジェネラリストを目指そうとお考えの方は、いつでも当科での研修等をお問い合わせください。
お待ちしております。

東京医科大学病院 総合診療科
科長/臨床教授 平山 陽示