専攻医を終えて
2025.03.31 19:53
声の主 : 小林加奈

カテゴリ : 本院
私は、初期研修医から東京医科大学口腔外科学分野に入局させていただき、その後、専攻医として3年間学ばせて頂きました。
専攻医での3年間では、八王子医療センター、当院の放射線科・麻酔科・救命救急科、日本医科大学多摩永山病院へ出向させて頂きました。
八王子医療センターでは、私が主治医となり全身麻酔下での手術を執刀させて頂き、嬉しさと同時に責任の重さを痛感致しました。
放射線科では、肺炎と肺がん神経周囲進展や腺様嚢胞がんなど、希少な症例についても学ばせて頂きました。I V Rなどの手技も見学させて頂きました。
麻酔科では、様々な疾患がある方にどのような方法で全身麻酔をかけるか、挿管をどのように行うか、挿管が難しかった際は、どのように対処するかなど、周術期の全身管理の難しさを実感しました。また全身管理をしながら心臓血管外科の手術やダヴィンチでの手術も見学でき、高度医療機関で研修させて頂いている実感が湧きました。
救命救急科では、3次救急ということもあり、最初は不安でいっぱいでしたが、外傷や感染など様々な理由でショックとなった患者様の救命処置および周術期の管理など、大変勉強になりました。また気管切開や輪状甲状靱帯切開、C V挿入など口腔外科でも行う手技についても学ばせて頂きました。
日本医科大学多摩永山病院では、3次救急の他にドクターカーでの出動があり、現場での治療判断や挿管、限られた資材で救命することの難しさを実感しました。また、そのような緊迫感のある場面で、できることを探し、瞬時に行動する力を身につけられました。そして、呼吸器や心電図・エコーなどの手技はもちろん、患者様への向き合い方など、とても勉強になった6ヶ月でした。
本院口腔外科においても執刀させていただける症例も増え、やりがいのある充実した日々を過ごさせて頂きました。また2023年12月には、口腔外科領域では第1例目となる頭頸部アルミノックス治療が行われ、最先端の医療が行われている病院で学ばせて頂いているのだと改めて実感いたしました。
とても貴重な経験をさせて頂いた3年間であり、人としても、歯科医師としても、大きく成長できたと感じております。この4年間の経験を生かし、今後も日々精進して参りたいと思っております。
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