専攻医を終えて
2025.03.31 19:52
声の主 : 堀内美和

カテゴリ : 本院
本医局に入局してから早いもので、もう少しで4年が経過し、後期研修が終わろうとしています。初期研修の1年を終えてから、後期研修としての時間はあっという間で、この3年間で多くのことを学ばせていただきました。
後期研修1年目から他科研修が開始しました。放射線科では解剖学の知識が必要なことはもちろんのこと、3次元的に頭でイメージしながら読影することの大切さを認識し、画像を読む力を養うことができました。麻酔科では口腔外科から他科まで様々な手術の麻酔管理に入らせていただいたり、また全身疾患の既往を有する患者さんの術中や周術期管理を学びました。麻酔管理を行うサイドの視点から立つことで、術者とはまた異なる角度から物事を見ることができ、視野を広げることができました。救命救急科では迅速で的確な対応が必要される現場で、無知すぎて何もできないことに痛感しながらも、最初はひたすらついていくことで精一杯の日々でした。先生方からのご指導いただきながら、初療やEICUでの治療が必要な患者さんの管理など、多くのことを経験させていただきました。
2年目後半からの1年間は八王子医療センターで研修させていただきました。初診時から診た患者さんを診査診断して治療し、その後の経過まで、一連の流れをしっかりと診ていく中で、診断することの難しさに直面したこともありました。どんな時も上級医の先生方には温かく見守ってくださると同時に、時には厳しくも丁寧にご指導いただき、感謝の言葉しかありません。
他科研修後、八王子での研修後は本院での研修で、病棟・外来業務に携わらせていただきました。チーム医療の必要性を再認識できたり、たくさんの臨床経験を積ませていただいたり、そして他科研修で学んだことも生かしながら、とても貴重な経験だったと改めて実感させられました。また、初期研修の時とは違い、次第に後輩も増え、自分がしっかりと理解をしていないと教えることがいかに難しいことかと痛感もしました。
後期研修で習得したことは私にとって大きな糧となり、実りのある研修を送ることができたと思っています。4月からは大学院生として、また新たな生活が始まります。常に探究心を持ち、どんな事にも前向きに取り組んで日々精進してまいります。
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