医局員の声

専攻医を終えて

声の主 : 大出有佳子

カテゴリ : 本院

東京医科大学病院口腔外科に入局して早2年が経ちました。私は獨協医科大学病院での2年間の研修を終え、20234月から東京医科大学病院口腔外科にて卒後3年目の専攻医としてお世話になることになりました。大学病院や医局にはそれぞれの習わしがあります。初めは慣れない環境や医局のしきたりに戸惑い不安も多かったですが、医局の温かい雰囲気、諸先生方や後輩たちのサポートのおかげで、次第に不安も和らぎ、充実した日々が送ることができました。

本院での半年間の外来勤務を終え、その後は、半年間八王子医療センターへの出向となりました。ここでの大きな違いは、担当医制であるという事です。本院では専門外来がありましたが、八王子医療センターでは初診で診た患者さんを最後まで担当します。口腔外科医として幅広く全ての患者さんの対応を行わなくてはならず、手術が必要であれば、責任を持って自分が執刀をすることになります。「責任」の重さを痛感し、自分の診断力の弱さや、知識・技術不足に直面することもありましたが、その時に導き支え、ご指導くださった上級医の先生方に深く感謝しています。半年という短い時間ではありましたが、先生方から多くの学びを得ることができました。

そして本院に戻り、半年間病棟班で勤務しました。以前の病院で救命救急センターの研修も経験しましたが、改めて命と向き合う難しさを痛感し、全身管理はもちろんですが患者さんのために自分ができることは何かを考える日々でありました。何も分からず自分にできることを探すことに精一杯だった研修医1年目の頃は、コロナ禍で面会制限中であったこともあり、できるだけ患者さんの元に会いに行き、話をすることを心掛けていました。学年が上がるにつれて後輩を指導する機会も増えた今、執刀や新たな手技に挑戦する機会が増え、日々の上級医の手技を見て盗む、そして知識を深めることがいかに重要かを再認識した半年間でありました。また、この頃は体調が優れずオペ室に入れない時期や休みをいただいていた時期がありましたが、mitの先生方の支えのおかげで乗り越えることができました。大変感謝しています。

4月で卒後5年目を迎え、再び八王子医療センターへ赴任する機会を得ました。以前よりも成長していると信じて、今後は更なる手技の向上及び知識を深め、歯科医師そして口腔外科医として日々精進して参ります。