医局員の声

初期研修医を終えて

声の主 : 平林 杏侑子

カテゴリ : 本院

私は、さまざまな症例を経験でき、患者さんを介して職種を超えた医療従事者と関わり、口腔を通して全身を診られる歯科医師になりたいと考え、東京医科大学病院での初期研修を選択しました。私は、4月から外来を4ヶ月間経験し、その後病棟を8ヶ月間経験しました。

 4月から外来業務が始まり、初診や抜歯などの観血的処置を経験させていただきました。初診の時は、問診を通して、診断や治療方針を考えることを学びました。初めて行った時は説明不足などの不安を感じ、長時間を費やしてしまうこともありました。しかし、先生方のご指導のお陰で、診察時間を短縮しつつ、当初よりも要領よく、診断について考えることができるようになりました。また、観血的処置では抜歯などの小手術を経験させていただきました。学生時代とは異なり、歯科医師になったことを実感するとともに、一つ一つの手技を学び、わずかですが、成長を感じることができました。上級医の先生と11で実際の手技を通して個別性の高い指導を受けたのは、大変大きな経験となりました。

8月からは病棟業務が始まり、入院患者さんの採血結果から薬剤の選択をし、画像データの確認や食事などを考えて全身管理することを学びました。全身管理はとても大変でしたが患者さんと身近に接し、やりがいを感じました。また、手術に関しても何回か指導を受けながら執刀する機会をいただきました。多くの先生方からご指導いただき少し成長できたと考えています。

また、当院での研修では、患者さんを通して、他職種と連携する経験をさせていただきました。この経験を来年度からも生かしていきたいと考えております。来年度は、2年目となり1年目の先生への指導や他科のローテーションなどが始まります。不安なこともありますが、1年目の時に経験したことを生かし、さらに多くのことを学んで、自ら診断や治療を決められる歯科医師になりたいと思います。