医局員の声

後期研修医を終えて

声の主 : 三木惠

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2018年に初期研修医として東京医科大学病院口腔外科に入局してから2022年の3月に至るまで、様々な苦労や成長を感じながら研修を終えることができました。これまでの研修において指導していただいた上級医の先生、先輩方にたくさんの御迷惑をおかけしました。
それと共に口腔外科医として、患者様への向き合い方、手術における手技、全身管理など充実した内容の研修を過ごすことができました。初期研修医から一歩進み、自分なりの治療方針の考え方、自分で決めた方針に責任を持って患者のために尽くすことの重要性を実感したことと、様々な手技に触れてみてブラッシュアップを重ね、可能な治療の範囲を広げられたこと、これらのことは後期研修医として過ごせたこととして大きな喜びであります。
 また麻酔科、救命救急、放射線科と他科の研修にも参加させていただき、より全身管理や診断をつけるための実践を重ねることができました。麻酔科では執刀医としての立場ではなく、麻酔を導入し、別の目線にて治療にあたる立場に新鮮味を感じ、救命救急では現代社会に猛威を奮っている新型コロナウイルスの重症患者の治療に参加したことの経験が何よりも大きく、社会問題に第一線に立ち向かっている先生方のサポートを行うことにとても重大な経験をしたと実感しております。放射線科では、普段診察時におけるX線画像の見方を別の目線で見れるようご指導いただき、さらに診断におけるトレーニングを重ねることができました。
 そして新宿だけでなく八王子医療センターの方にも出向させていただき、同じ東京医科大学病院の施設でも診断や方針の決め方、手技の違いを見て、最初に戸惑いもありましたが、施設ごとのやり方を学び自分がやりやすい自分だけの手技を見つけるきっかけにもなりました。この環境の変化は自分の中でもとても大きな出来事でさらに数多くでの施設での治療を見てみたい、自分なりの治療方針、手技をさらに磨きたいという向上心が芽生えてきました。八王子医療センターにて指導していただけた小川隆先生、佐藤麻梨香先生に数多くの御迷惑をおかけしました。そして大変お世話になり感謝の意を示したいと思います。
 自分にとって入局してからの4年間はとても大きな経験となり、一般歯科では決して体験できない貴重な期間だったと実感しております。自分の歯科医師人生において「口腔外科をやってよかった!」「外科医でよかった!」という喜びはさらに前進するための大きなきっかけになると信じてます。今後はさらに口腔外科領域を極めるため自分は大学院に進学します。歯科治療から全身管理まで網羅する歯科医師を目標に、研究や訓練を怠ることないよう、口腔外科医としての自覚を持ち少しずつですが精進致します。最初は長いと感じた4年間でしたが、短かい期間でした。この研修に携わっていただけた全ての方々に感謝致します。ありがとうございました。