医局員の声

後期研修医を終えて

声の主 : 秋元竣

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晴れて歯科医師となり、東京医科大学病院歯科口腔外科へ入局してから早4年が経ちました。当院の恵まれた環境でたくさんの経験を積ませて頂き、ようやく一歯科医師として診療に携われるようになったつもりですが、知識や経験が増えた分さらにその先にある学ぶべきことや身に着けるべき技術などが見えてきて、一人前には程遠いと痛感する毎日です。

初期研修を終え、2年目は本院で外来診療を1年間経験しました。全身麻酔下での手術にはあまり携われませんでしたが、抜歯等の局所麻酔下での小手術を数多く経験しました。3年目の時は医局全体で3チーム制となり、河野先生、濱田先生のご指導の下、病棟・外来どちらも担当しました。この頃になると後輩に頼られることも増え、自分の知識や技術をさらに深めていかなければと焦ったこともありました。また、7月~12月の半年間で麻酔科・救命救急科を3か月ずつ経験しました。全身管理の基礎を麻酔科で学び、救命救急で実践するといったイメージでしたが、気管挿管や心エコー、CVカテーテル留置など歯科医師としてはあまり馴染みのない手技をたくさん経験させていただきました。また、医学部の初期研修医よりさらに知識の少ない自分にも分かるよう丁寧に教えて下さる先生が多く、とても聞きやすかったのを覚えています。4年目では4月より半年間、茨城医療センターへ出向となりました。こちらでは少人数で業務を回していることもあり、阿見の環境も相まって楽しく仕事ができました。また病院歯科医師として臨床以外にもすべきことを学べたと思います。本院に戻ってからは4か月間病棟を担当し、2か月間は放射線科で読影を学ばせて頂きました。

今年の4月からは後期研修医も卒業、社会人大学院生となり、沖縄県立南部医療センターへ出向となります。これまで学んだ知識と経験を来年度、そしてこれからの長い歯科医師人生に最大限活かしていく所存です。