医局員の声

初期研修医を終えて

声の主 : 小河原剛

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 私は東京医科大学病院口腔外科学講座にて卒後臨床研修を1年間行わせて頂き、様々な経験をする事が出来ました。

今年度は新型コロナウイルスの感染拡大で例年とは全く異なる医療現場であったと思われます。医科大学での歯科口腔外科という学生の頃とは全く違う環境ということもあり、今年度の研修生活は不安の多い中での始まりでしたが、忙しくも充実した毎日となっていきました。他の諸先輩方や上級医の先生方にご迷惑をお掛けしながらも御指導頂き、 様々な事を学ぶことが出来ました。失敗する事も多々ありましたが、当院でなければ得ることの出来ない経験や知識を沢山頂き、とても良い1年間だったと感じています。前年度と体制が変わり、病棟と外来を分けての業務となりました。外来では様々な患者と向き合い、問診や対応の仕方、治療方針の決定等、患者さんにとって何が大切か、どう伝えるべきかを日々考えさせられました。

病棟では初めての事ばかりが多く、入院患者さんの管理において、毎日の食事から採血・画像データの確認、全身状態など全て学びきれたとは言えません。

上級医の先生方に優しくも厳しく御指導頂き、私は恵まれているなと思いました。

来年度の7月からは他科の研修となり一度口腔外科の臨床の場から離れますが、 頭頸部のみならず全身状態をより把握出来る様に日々邁進し、口腔外科医として今後の診療に役立てていけるよう精進していきます。また、2年目となり後輩を持つ身となる事をしっかり考え、初期研修で先輩方より学んだ事を伝えられるよう、これからも自身の能力を高め、初心を忘れずに努力を怠らない様にしていく所存です。