医局員の声

初期研修医を終えて

声の主 : 吉田 昂司

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 私は東京医科大学病院口腔外科学講座にて卒後臨床研修を1年間行わせて頂き、様々な経験をする事が出来ました。

今年度は新型コロナウイルスの感染拡大で例年とは全く異なる医療現場であったと思います。当初は手術や外来の数が制限されていました。医科大学での歯科口腔外科というこれまでとは全く違う環境ということもあり、今年度の研修生活は不安が多い中での始まりでした。ですが、徐々に患者数も例年通りに戻っていき、忙しくも充実した毎日となっていきました。他の諸先輩方や上級医の先生方にご迷惑をお掛けしながらも御指導頂き、様々な事を学ぶことが出来ました。失敗する事も多々ありましたが、ここで無ければ得ることの出来ない経験や知識を沢山頂き、とても良い1年間だったと感じています。今年は例年とは異なり、外来と病棟は分けず一緒にやるという体制でした。外来では様々な患者と向き合い、問診や対応の仕方、治療の進め方等、何が患者の為になるのかという事を日々考えさせられました。病棟では新鮮な事が多く、入院患者の管理では毎日の食事から採血・画像データの確認等、学ぶことが多くありました。しかし、上級医の先生方に優しくも厳しく御指導頂き、様々な事を学ぶことが出来ました。

来年度の6月には顎変形症学会に向けて演題を登録させて頂ける事にもなり、この病院で研修を行えて本当に良かったと思っております。

来年度の4月からは放射線科ラウンドとなり一度口腔外科の臨床の場から離れますが、頭頸部のみならず全身の画像を読影出来る様に日々邁進し、今後の口腔外科医として診療に役立てていけるよう精進していく所存です。また、2年目となり後輩を持つ身となる事をしっかり考え、初期研修で先輩方に学んだ事を伝えられるようこれからも自身の能力を高める為、初心を忘れずに努力を怠らない様にしていきたいと思います。