医局員の声

初期研修医を終えて

声の主 : 松岡 未奈

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私は、口腔内の健康から患者の全身の健康を根本から支えたいという思いがあったため、顎顔面口腔領域における疾患から全身状態について学ぶことのできる東京医科大学病院口腔外科での研修を志望しました。

期待と不安で始まった1年間の初期研修は足早に過ぎていきました。

 

コロナ禍のため、入職後のオリエンテーションから通年どおりとはいかず、外来での診療も制限された状態でのスタートでした。昨年と違ってミット制になり、外来と病棟を行き来しながら、初めはなかなかイメージがつかないまま日々を過ごしていました。

だんだんと通常体制に戻っていくうちに、めまぐるしく外来・病棟の業務を覚えこなしていかねばならず、体力的に辛く大変な時もありました。しかし、外来初診で問診をとって終わり、ではなくその後の入院から手術、病棟管理、退院へと患者さん一人一人の治療に携わることができ、非常に多くのことを学ぶことができました。顎変形症外来や腫瘍外来、慢性疼痛外来などさまざまな専門外来に付かせていただく機会もあり、それぞれの専門家の先生たちに教えていただいて理解を深めていくことができました。わからないこともたくさんありご迷惑をおかけすることもありましたが、先輩方や上級医の先生方に優しく丁寧に指導していただきました。何よりも、慣れない環境のなかで協力しあい、時に助けてもらった同期の研修医たちには感謝の気持ちしかありません。

 

東京医科大学病院で過ごした1年は、非常に濃密で実りのあるものだと確信しております。

この1年間の経験を糧にして、歯科医師として今後も研鑽を積んでいきたいと思います。