医局員の声

後期研修医を終えて

声の主 : 大槻 里実

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2017年に初期研修医として東京医科大学病院の口腔外科に入局し、4年が経ち、研修を無事終えることとなりました。まず初めに今までお世話になった先生方には心より感謝を申し上げたいです。東京医科大学病院に来た経緯ですが、面倒を見てくださっていた先生から、東京医科大学病院での研修を勧められ、入局を致しました。知人もいない中、すぐに医局に馴染めたのは、東京医科大学病院の開かれた雰囲気のおかげだと思います。1年目は右も左もわからず、何を相談すべきなのか、自分が何をわかっていないのか、もわからず、とにかく先生方にご指導いただいたり、ご迷惑をおかけした記憶ばかりですが、そんな中、上級医の先生にふとしたタイミングでお褒めの言葉を頂いたり、やるなぁ、と少し言われるだけでもすごく舞い上がっていたのを思い出します。あるときには先生のせいで患者さんが死んだらどうするの?と言われたこともありましたが、いろいろ悩みましたが、将来的には有病者の患者さんを自信をもって診れるようになりたいという思いがありましたので、もっと口腔外科を勉強したいと思い、後期研修医に進むことを選びました。後期研修医は初診から手術、フォローアップまですべて一連の流れで治療する経験がしたいと思い、阿見八王子コースに進むことにしました。2年目は八王子医療センターでの勤務でした。小川先生、金子先生、佐藤先生、水野先生にご指導いただきながら、さまざまな手術の執刀を任せて頂けるようになりました。小川先生、金子先生は陰ながら暖かくいつも見守ってくださっていて、なにか困っているのを見かけると、すっと助けて下さったので、自分から様々なことに挑戦できました。佐藤先生と水野先生は大変ご無礼かとは存じますが、年の近いお姉さまという感じで、手術からプライベートな話まで厳しくもいろいろとご相談にのってくださいました。3年目、4年目は、多摩永山病院に出張していた半年を除き、茨城医療センターでの勤務でした。松尾先生、池畑直樹先生、池畑美紀子先生にご指導頂きました。一番長くこちらで研修させて頂いたので、一番思い出深いのですが、顎変形症、悪性腫瘍に始まり、インプラント、補綴治療まで様々なことを経験させていただきました。松尾先生は診療の隙間でアシストにつかせていただくだけでも、いろいろな手技のコツや、知識を教えて下さり、自分で全く疑問にも思わなかったことがアップデートされるようでした。アイデアも豊富でいらっしゃったので、毎日新しい経験で満ち溢れていました。池畑直樹先生は大変恐縮なのですが、気さくなお兄様のように思っていました。真剣に診療にあたっている姿をいつも尊敬の眼差しで拝見しておりましたが、真剣かと思いきや、急に冗談を言ってきたり、他の科の医師やコメディカルからの人望も厚く、池畑先生が本院勤務になると聞いてショックを受けた方は多数だと思います。治療は真剣に取り組み、他の科との連携やチーム医療を大事にされている姿が本当に印象的で、私もそういう歯科医師になりたいと思いました。池畑美紀子先生は半年のみご一緒させて頂きましたが、一緒に手術に入った際はいろいろなフォローをして頂き、優しくご指導してくださいました。外勤先は茨城医療センターの近くに行かせていただいておりましたので、外勤先で口腔外科疾患を発見し、茨城医療センターに紹介し、大学病院で手術と術後のフォローアップを行い、歯科医院で補綴治療を行うといった、本当に包括的な治療が経験できました。今後は一般歯科へ進む予定ですが、この4年間での経験が大きな自信になりましたしが、その自信に驕らずに、患者さんに適切な治療を行えるように今後とも精進していきたいと思います。重ねて、今までお世話になった先生方に厚く御礼申し上げます。また何かの機会にお会いしましたら、よろしくお願いいたします。