医局員の声

後期研修医を終えて

声の主 : 南 咲良

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 当科での1年間の初期研修を終えて、もっとここで学びたい、診療に携わりたいと思い20184月から後期研修医としての生活がスタートしました。月日が経つのは早いもので、いつの間にか3年が経過し、今年度からは大学院生としてまた新たな生活が始まろうとしています。

 私の後期研修最初の1年目は、本院口腔外科での病棟・外来診療でした。初期研修の時は自分に与えられた仕事で一杯一杯でしたが、新たに後輩もでき、教えることの難しさや自分の診療に責任を持つことの誇りと重さを痛感しました。

2年目は麻酔科、救命救急科、日本医科大学永山病院救命救急センターでの研修をさせていただきました。麻酔、救命の手技や診療を実際の現場で学ばせていただいたことは一生ものの経験です。また、医科の研修医や、歯科大の歯科研修医の場合にはさまざまな科を1年から2年間かけてラウンドしますが、私たちは初期研修で口腔外科のみの研修となっています。これは強みであり弱みです。今まで外からみていた他の科を実際に中からみてみるということは、新たな発見もあり今後口腔外科医として他科と連携をとっていく上で非常に重要だと思いました。この経験を生かし、今後は相手の必要としている情報を考えよりわかりやすく提示することや、診療内外に関わらずさまざまな配慮を行えるよう努めて参ります。

3年目は八王子医療センター、本院での半年ずつの研修でした。自分が主治医として診療や手術を行わせていただく機会も少しずつ増え、壁にぶつかることも多々ありました。それでも先輩方に助言をいただいたり、同期や後輩に相談したりとなんとか乗り越え、充実した日々を送ることができました。

今年度からは大学院生として基礎研究に携わらせていただいております。今まで臨床的にどう治療していくか考えていた疾患を、遺伝子レベルで解析、臨床応用に向けて検討していくのは非常に楽しみであります。今後は広い視野、探究心を持ち続けて日々研修に注力して参ります。