初期研修医を終えて
2020.04.20 07:47
声の主 : 齋藤 礼
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入職式を終えてからここまでの1年間は、今振り返ってみるとあっという間でした。初めは念願の東京医科大学病院で研修できる喜びと、自分が歯科医師としてしっかりと診療していけるのかという不安でいっぱいでした。
自分は外来業務から研修がスタートしましたが、特に日々の問診ではその難しさと大切さを改めて実感しました。どのように患者から必要な情報を得て、どこに注目して診察し、またその疾患に対してはどんな検査が必要なのか、そこを自分自身で考慮し進めていく大変さを感じました。そんななか上級医の先生方は自分が診断に困り相談すると、問診のやり方から始まりどこがポイントで、どんな疾患を疑うべきなのか一つ一つ丁寧に教えてくださりました。
半年が過ぎ病棟業務に携わるようになると自分にとって新鮮なことばかりでした。特に入院患者の管理では、毎日の栄養管理から採血データなどさらに学ぶことがたくさんありました。特に病棟業務では他科との連携が必要な場面が多く、医科大付属病院で研修しているという実感がさらにわきました。
1年間の研修を終えてこの病院では偏りなく様々な症例を経験することが出来ました。その点が自分が東京医科大学で研修したいと思った一番のポイントなのでとても勉強になりました。また先生方が日々の診療はもちろん、口腔外科医としてのありかたも熱心に指導していただけることは、改めてこの病院を研修先として選んで良かったと実感するポイントです。
この一年間は多くのことを学んだ一方で、自分の足りない点、未熟さを痛感する年でした。4月からは二年目となり自分で処置をする機会も増え、後輩も入ってくることで、また違った環境になります。この一年間で学んだことを踏まえさらに自分の口腔外科医としての能力を向上させ、後輩にも指導していけるくらいの能力をつけていきたいと思います。
齋藤 礼
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