医局員の声

第25回日本顎変形症学会総会・学術大会に参加して

声の主 : 古賀 陽子

カテゴリ : 本院

 「継承と発展―愛ある治療をめざして」をメインテーマに201564日~5日、ベルサール神田(東京)にて日本顎変形症学会総会・学術大会が開催されました。当科でも力を入れている分野でもあり、近津教授をはじめ、渡辺、虻川、長谷川、金子、池畑、古賀が参加しました。また、今年も多くの韓国の先生が参加され顎変形症の治療方針について熱いディスカッションが交わされました。

当科からは、虻川が「下顎枝矢状分割術でのデキサメタゾンリン酸エステルナトリウムの至適投与量は?-ランダム化比較試験―」を、私が「下顎枝矢状分割術後の早期プレート抜去症例の骨癒合に対する検討」について口演発表を行いました。両演題とも興味を持たれる先生が多く、質疑応答では活発な意見交換が行われ有意義な発表となりました。

さらに、教育研修会では、近津教授が「上顎骨の顎矯正手術」を講演し、実際の模型を用いて実技指導も行いました。我々もスタッフとして研修会を盛り上げさせていただきました。日ごろは顎矯正を担当している歯科矯正医の先生が多く参加してくださり、「手術のイメージが湧きました!」と満足されているのを目の当たりにし、顎変形症治療は患者―歯科矯正医―口腔外科医の連携が重要であることを改めて認識しました。

当科では年々手術件数が増えてきております。さらなる技術の向上と共に学術的にも深めていきたいと強く思う学会となりました。