診療看護師(NP)とは

診療看護師(Nurse Practitioner:NP)とは

日本NP大学院協議会が認めるNP教育課程を修了し、日本NP大学院協議会が実施するNP認定試験に合格した者で、患者のQOL向上のために医師や多職種と連携・協働し、論理的かつ科学的根拠に基づき一定レベルの診療を行うことができる看護師です。

日本NP大学院協議会HPより
https://www.jonpf.jp/

東京医科大学病院における診療看護師

東京医科大学病院の診療看護師は、院長の直属の組織である「診療看護師管理室」に所属しています。
「診療看護師管理室」は、診療看護師の業務・教育・勤務などすべてを管理しています。そのため、東京医科大学病院の診療看護師は、「診療看護師管理室」から各診療科に派遣されることになります。

私たちの目指す診療看護師

私たちが目指す診療看護師は、看護の礎にしっかりと立ち、対象者に最善な医療サービスを提供するため、対象者のよりよい生活を支援するために、効果的なチーム医療提供の要となる看護師です。
診療看護師に必要な7つの能力を磨いていくために、自律的かつ内省的に研鑽を積める看護師を育てていきます。

NPに求められる7つの能力

1包括的健康アセスメント能力

包括的健康アセスメント能力は、患者の生活背景や機能にまで目を配った総合的なアプローチです。看護の視点に加え、医学の基礎的な知識を学んだ看護師ならではのQOLを重視した医療や看護を提供することが可能になります。

2医療処置・管理の実践能力

医療処置・管理の実践能力は、身体診察やフィジカルアセスメントを行い、簡単な処方や医療処置が実践できる能力です。

3熟練した看護実践能力

熟練した看護実践能力とは、個々の状況に応じた論理的思考、判断から最適な看護技術を提供できる能力です。

4看護マネジメント能力

看護マネジメント能力とは、対象者の満足度を高めるためにチームで提供する看護を、計画・実践・評価できる力です。自律的に看護を実践できる能力が重要です。

5チームワーク・協働能力

チームワーク・協働能力とは、よりよい医療サービスを目指して多職種とコミュニケーションをとり、それぞれの職種の専門性を尊重しながら、チーム医療を実践していける能力です。

6医療保健福祉制度の活用・開発能力

地域や病院で、医療と福祉の専門性を活かして対象者の生活を視点に、多職種と協働し、医療福祉サービスの提案、調整を行います。

7倫理的意思決定能力

倫理的意思決定能力とは、様々な状況で判断が必要な場面において、対象者の価値感や価値観の対立を分析し、最善の選択のために、対人関係技能、コミュニケーション能力を駆使し意思決定を支援できる能力です。

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