医局員・研修医の声

2013年_4月_脳血管用バルーンカテーテルに関する適正使用トレーニング

声の主 : 渡辺大介

カテゴリ : 本院

場所:ソウル大学病院

参加:橋本孝朗(東京医大)、渡辺大介(東京医大)、阿部肇(東京警察)

  韓国で脳血管内治療において1、2を争うトップクラスの施設でのトレーニングとなりました。ソウル大学病院 放射線科 Moon Hee Han先生の指導のもとレクチャーを受けました。

  ソウル大学病院は診断用1台、治療用1台の計2台の専用脳血管撮影装置があり、脳血管内治療は全例が全身麻酔下で施行されます。脳血管内治療スタッフはHan先生を筆頭に他2名の教授がいらして、さらにfellowresidentが数名いました。

  2013430日、neuro-intervention見学は14件予定されていました。1件目: BA-tip unrupture aneurysm2.7*2.5mm)、2件目: AcomA unrupture aneurysm8mm, re-treatment)、3件目: AcomA rupture aneurysm2.5*2.0mm)、4件目: BA-tip unrupture aneurysm7.5*6.8mm, neck6mm)が計画されていました。

  脳動脈瘤コイル塞栓術のskillは自施設とのギャップは感じませんでしたが、特に決断力(コイルなどデバイス選択、中止・撤退など)の速さ、steam shape for micro-catheterのこだわり、虚血と全身状態に対する気遣いが印象的でした。しかし、脳血管内治療を施行する環境(専用DSA、全身麻酔、専属コメディカルスタッフなど)に違いを感じました。

  日本において20134月で承認を得て、夏頃に販売開始される脳血管用バルーンカテーテルのピットフォールをHan先生より実際の症例で使用しながらレクチャーをして頂き、日本での治療に還元できるトレーニングとなりました。

  他国のIVRトップクラス施設での現場の治療を見学させて頂く事は、日々の臨床経験では得られないエッセンスを習得でき今後も継続して行えればと思います。

渡辺_ソウル_1.jpeg
渡辺_ソウル_2.jpeg