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「日経実力病院調査2014」で当科が紹介されました。

投稿者 : 医局

カテゴリ : メディア紹介

前立腺がん全体の症例数が572例と全国有数の東京医大病院(東京・新宿)。06年に日本で初めて手術支援ロボット「ダヴィンチ」による前立腺全摘手術を始め、実績は1100例以上に達する。13年に実施した全摘手術計336例のうち、開腹手術はわずか3例だ。ダヴィンチは腹部に開けた小さな穴から内視鏡カメラとアームを挿入し、医師がモニターを見ながら遠隔操作で動かす。従来の腹腔(ふくくう)鏡画面より精密に患部を観察できる。医師の手の動きはコンピューターを通じて忠実にロボット先端に伝わる。泌尿器科学教室の橘政昭主任教授は「執刀医と助手が手術の場面を共有でき、ノウハウをその場で伝授できる」と教育的効果も強調する。「開腹手術に比べ極めて少ない出血量で手術を終えられる」(橘主任教授)のも利点という。手術をしている部分を10倍の大きさの立体画面で観察できるほか、手ぶれ防止装置もあるため、細かい血管や神経を傷つけるリスクも極めて少ない。同病院では貧血などに備え、手術前に患者の血液400ccを確保しておくが、8割以上は使わずに済んでいる。また、患者の皮膚を切開する傷口は、8~12ミリメートル程度の幅なので術後の痛みはほとんどなく、早期の社会復帰も期待できる。ダヴィンチは12年に前立腺がん全摘手術に保険適用され、導入施設は14年1月時点で国内の148施設に広がった。

(日経実力病院調査2014 P34-P35より抜粋)

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