Debriefing

第二十一回シミュレーション寺子屋を開催致しました

投稿者 : 阿部幸恵

阿部幸恵

カテゴリ : 開催記録

今回は4名の教員とスカイプ参加で2名の看護師とともに「術後1日目のバイタルサイン測定」、「術直後帰室時の患者観察」のシナリオをBlush Upしました。

 

術後1日目のScenarioについて

・目標から患者の全体を観察できるようにするのか、バイタルサインを測定するのか不明確なところがあり、全体を観察するように修正した。

・事前学習については、学習項目をあげるのではなく、症例を提示して、考えてきてもらう、クイズ形式の問題を出すなど学習者が事前に問題に取り組むような工夫をするとよい。

アウトラインシートで学習者に求めることを学年のレディネスにそって整理する。

症例の選定は、どのような術後でも共通することを学べるような設定とする。

デブリーフィングでの学びも〇〇術を学ぶのではなく、あくまでも術後の患者に焦点をあてて、術後の患者を担当する際には、何を学習しておかなければならないのか、どのようにみるのかという看護師としての目や考え方をしっかりと学習できるようにする。

デブリーフィングガイドは、目標と照らし合わせながら見直すと、少しずつずれて、痛みについてがかなり強調される形となっていたので、修正した目標にそって、修正をした。

術直後の患者のScenarioについて

・まず、臨床で学生が術直後の患者を学生のペースでみることは難しい。そこで、Scenarioのねらいが、どこにあるのかを作成した教員とともにディスカッションした。

少しでも臨床で術直後を体験させるためのScenarioなのか、すばやく観察しなければいけないので、実際の臨床では、見学する形となるために、シミュレーションで学生が自身のペースで観察できる機会得るためのものなのか?

どちらでも構わないが、前者の場合は、臨床の指導者にもScenarioの内容を理解してもらい、実際の臨床で一部だけでも学生が体験できるような調整を教員と指導者がするということも大切。

・直後を見せるという視点であったが、シミュレーションは、手術室から申し送りを受けて病室に移送するところから始まっていた。時間的にもシミュレーションが長くなること、目標が術直後の患者の観察であるので、どの部分をシミュレーションすればよいのかを議論して修正した。

・アウトラインシートも目標にそって、患者の設定および学生が行うことを見直した。

まとめ

・学習のReadinessに合わせた目標と期待する動きを考えていくことが大切。

・内容を欲張りすぎず、学習のポイントをしぼる。

・学習者(学生)が使用する学内の記録を使い、考えていく。

・事前学習はどの様なものにするか、的確な目標を立てることの大切さを話し合いました。

・アウトラインシート、デブリーフィングガイドシートもBlush Up しました。


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