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第七回シミュレーション寺子屋&学習デザイン工房を開催しました。

投稿者 : 阿部 幸恵

阿部 幸恵

カテゴリ : 開催記録

423日(木) 第七回シミュレーション寺子屋&学習デザイン工房を開催しました。

寺子屋12+Skype中継5箇所、工房2名の方にご参加いただきました。

今回の寺子屋の授業参観では阿部著のシナリオ集冬編から心原性ショックを取り上げました。ファシリテータは、特定看護師で救命救急センターの主任である冷水さんが行ってくれました。学習者は、同じく救命救急の3から4年目の看護師さん4人です。

心筋梗塞の患者が呼吸苦を訴えます。目標は、初期評価です。

患者さんの元に行ってのシミュレーションの前にじっくりと患者さんの循環動態を考えて、何がおきたのか予測するところから始まりました。

日ごろ、病棟では、テキパキと業務ができている学習者ですが、基礎的な病態生理から、患者の状態を予測するというところは、弱いようでした。

また、予測したことと、患者のもとで観察することがつながっていません。頭と行動がつながっていないようでした。

今回のシミュレーションは、かなりデブリーフィングに時間をかけて、病態生理を学ぶタイプのものでした。

ですから、急変対応といったスピーディーなシミュレーションとは異なりましたが、日ごろじっくりと学習しずらい、病態生理をしっかりと復習して行動に結びつけようとする試みは、どこの病院でも大切です。

参観してくださった方々からも、思考を強化することの大切さを痛感したとの意見を多くいただきました。

シミュレーション後のディスカッションでも、2年名以降の先輩看護師たちの知識・思考・看護を再度見直し、キャリアアップのできるシナリオの提供が重要だという意見が多くきかれました。

業務ができる=看護ができる(専門家)ではないことを常に頭に入れて、後輩を指導したいものだと考えさせられた寺子屋でした。

シミュレーション中のファシリテータの関わりのコツ!

シミュレーション中で、学習者たちが、副雑音がなかなか聴き取れない、心雑音聴きとれない場合には、2回目のシミュレーション時や、デブリーフィングで再度聴取する場面で。シミュレータの呼吸音や心音の音量をあげる、呼吸音を聴取しているときには、心音の音量をさげる、または、その逆など、ファシリテータが意識的にシミュレータを操作したり、、オペレータに指示したりすることで、学習者たちが自ら異常音に気づけるようにするのも大切なスキルです。

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