第五回シミュレーション寺子屋&学習デザイン工房を開催しました。
2015.02.24 14:31
投稿者 : 阿部 幸恵
カテゴリ : 開催記録
寺子屋17名+Skype中継7箇所、工房1名の方にご参加いただきました。
寺子屋では前半は「1年で育つ!新人&先輩ナースのためのシミュレーション・シナリオ集」のシナリオ5(上室頻拍)の授業参観を行いました。指導は阿部、学習者は東京医科大学病院の経験年数2から3年目の看護師の協力を得ました。
今回授業参観で使用されたシナリオは、浴室の脱衣室からのナースコールに看護師が駆けつけると、患者さんは、更衣の途中で上室頻拍をおこし、苦しくて床に座り込んでいるという設定です。このような状況下で、患者さんの何を・どこで観察するのか、応援要請をどのタイミングで行うのか、不安がる患者さんの精神的な支援はどうするのかなど、フィジカルアセスメントに加えて、メンタルの配慮、状態が変化する中での日常生活援助技術の提供など、多角的な視点を学ぶシナリオです。
授業参観では、シナリオ集に掲載されているシナリオの目標を時間や学習者のレディネスに合わせて絞り、デブリーフィングで使う「押さえておきたい基礎知識」も目標に合わせて精選して行われました。シナリオ集を使う際、掲載されているとおりに行うのもよいですが、トレーニングの時間や学習者に合わせてアレンジする方法を参加者とともに共有しました。
後半はディスカッションです。以下のような議論が行われ評価の方法や、多重課題の行い方など卒前・卒後の指導者らがそれぞれの立場で指導を学びました。
<デブリーフィングガイドの使い方>
・時間、状況、学習者の能力で目標・ポイントを絞る。
・動きのショートカット←目標ができている、確認だけでOKの場合もある
・時間の都合上、おさえきれない知識は「お土産or宿題」
・最後に行ったこと、知識をまとめて自分達で考える時間を持つ。
・学習者の知識に見合った資料を提供する(資料の内容が高度すぎる時は渡さない場合もある)
・評価表←使用目的をしっかりと持って用いる。
・「聴く」「見る」「書く」ことや動作で刺激する学習効果
<評価表の使い方は?>
・指導者側の目標、確認のために必要か
・学習者に評価表をいつ見せるか?? ネタバレ??
→VTRで見せて評価表での気づきを得ることもあり。
→技術試験では明示している。
タスクトレーニング⇒技術的におさえる場合は開示
シミュレーションシナリオ⇒思考,学習の成果が学習者が実感できるための1つとして評価表を用いる。
学習者の評価 ⇔ 指導者、シナリオ全体の評価
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