

当教室からの最近の研究発表をご紹介します。
高田康之助教は、パルスフィールドアブレーションにおけるカテーテルと心筋の接触において、ユニポーラ心内電位に認められるP波後の陽性変位が組織接触の実用的な指標となる可能性を報告しました。この変位は心腔内エコーで確認された接触部位と一致し、病変形成とも良好に相関しました。ユニポーラ信号にみられた特徴的な変化はアブレーション後も持続して観察され、カテーテルと組織の接触を簡便かつ確実に把握できる手がかりとなることが示されました。パルスフィールドアブレーションの安全性と効果を確認するうえで、臨床的に有用な方法となることが期待されます。
ご興味のある方はぜひご一読ください。
「Unipolar Signal Augmentation as a Novel Marker of Tissue Contact in Pulsed Field Ablation」
J Arrhythm. 2025 Aug 7;41(4):e70168. doi:
10.1002/joa3.70168.
Copyright © Center for Research Administration and Innovation,
Tokyo Medical University. All rights Reserved.