成人心房中隔欠損症(ASD)に対する経カテーテル治療：経皮的ASD閉鎖術を開始しました。 2025.06.04

当院では2025年4月より成人心房中隔欠損症(ASD)に対する経皮的ASD閉鎖術および成人動脈管開存症(PDA)に対する経皮的PDA閉鎖術に関して、日本心血管インターベンション治療学会より治療実施施設の認定を受けました。

これら先天性心疾患は主に高齢者に多くみられる通常の動脈硬化疾患と比べるとやや稀です。従って治療実施施設は各医療圏で集約される必要があるため、同治療の実施施設は管轄学会により厳しく選定されております。

さて当教室では2025年4月より本邦におけるASD/PDA診療のトップランナーである金澤英明医師を迎え、同治療を本格始動させております。すでに3例のASD患者さんと1例のPDA患者さんに対して合併症なく経皮的閉鎖術を完遂しております(2025年5月現在)。また、現時点でも近隣医療機関様から多くのASD患者様をご紹介いただており、症例数は今後増加していくでしょう。

当教室では原則として毎週月曜日に構造的心疾患に対するカテーテル治療（SHDインターベンション）を行っています。同診療にご興味のある学生・若手医師（初期・後期研修医）の見学は大歓迎です。同時に即戦力としてご活躍いただける中堅医師（SHDインターベンションや経食道心エコー）も随時募集しております。見学のお問い合わせは下記まで。

【連絡先】

医局長 小林 正武（こばやし まさたけ）　E-mail：mkoba12@tokyo-med.ac.jp

 

【現在当院で施行可能なSHDインターベンション】

BPA、BAV、TAVI、TEER、PTMC、LAAO、PFO-C、ASD-C、PDA-C

 

【ご近隣医療機関の先生方へ】

弁膜症や成人先天性心疾患を含む構造的心疾患でお困りの患者さんがおられましたら是非当院にご紹介ください。下記の通り専門外来を設置しております、日程の都合が合わない場合も適宜対応いたしますので安心してご紹介ください。

・弁膜症・心構造疾患外来（担当医：笠原智大）　木曜日午前

・成人先天性心疾患外来（担当医：金澤英明）　木曜日午前

当教室のSHDチーム

金澤英明 教授