AHA2023 (11月11~13日 米国ペンシルバニア州、フィラデルフィア) Featured Science sessionにおいて、KABUKI Trial(A Multicenter, Single-Blind, Randomized,
Warfarin-Controlled Trial of Edoxaban in Patients With Chronic Thromboembolic
Pulmonary Hypertension)が報告されました。このTrialは血行再建などを受けて安定しているCTEPH患者に対する抗凝固療法として、エドキサバンとワーファリンと比較した多施設前向き単盲検試験です。当施設も共同研究施設として症例を組み入れました。結果、エドキサバンがワーファリンと比較して血行動態を悪化させず、出血性イベントも同等であったことから(ワーファリンに対する)非劣性が証明されました。これまでCTEPH患者に対する抗凝固療法としてDOACの有用性を示したデータはなく、最新ガイドラインでもワーファリンのみが推奨されています。この日本発の知見が今後欧米のガイドラインにも影響を与えるかもしれません。注目度は高く、13日の発表と同時にCirculation誌に掲載されました。興味を持たれた方は是非ご一読ください。
Copyright © Center for Research Administration and Innovation,
Tokyo Medical University. All rights Reserved.