過日、奇異性脳塞栓再発予防目的のカテーテル治療である経皮的卵円孔(PFO)閉鎖術を本格始動いたしました。当院脳卒中センターの専門医師とともにbrain heart teamを組織して、治療適応の検討や手術準備にあたってきました。
本治療は若年で脳梗塞や一過性脳虚血発作を発症した患者さんで、卵円孔開存症が証明された場合に二次予防(再発予防)として行われます。日本では年間20万人が脳梗塞を発症しておりますが、そのうち6000人程度が卵円孔開存を原因とした奇異性脳塞栓と考えられています。今後もbrain heart teamとして研鑽を積み、治療経験を積み重ねていきたいと考えています。
当院では原則として月曜日に構造的心疾患に対するカテーテル治療(SHDインターベンション)を行っていきます。興味のある研修医、医学生の見学は大歓迎です。同時に当科では即戦力となるSHDインターベンションや経食道エコーに興味ある医師も随時募集中です。
【現在当院で施行可能なSHDインターベンション】
TAVI 昨年度実績50例
BPA 昨年度実績70例
MitraClip 2022年2月より開始(現在まで6例)
Watchman 2022年7月より開始(現在まで3例)
【ご近隣医療機関の先生方へ】
大動脈弁狭窄症、ならびに他の弁膜症や構造的心疾患(PFO, ASDなど)でお困りの患者さんがおられましたら是非当院にご紹介ください。
【当教室におけるSHD診療にご興味をお持ちの学生/若手・中堅医師のみなさま】
当教室では引き続きハートチームとして心構造疾患に対するカテーテル治療(SHDインターベンション)に積極的に取り組んでいきます。また、構造的心疾患領域に関心のある医学生・初期/後期研修医のみなさまの手技見学を随時受け入れております。さらに、チームに参加していただける若手・中堅医師も随時募集しております(経食道心エコーを含む)。
*お問い合わせ: 矢崎義直(医局長)
E-mail: y.yoshi2008@hotmail.com
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