当教室の伊藤亮介助教(先端的心臓カテーテルインターベンション寄付講座)の論文(慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対する当院のバルーン肺動脈拡張術の成績)が日本肺高血圧・肺循環学会 Jamison CTEPH award 2022 優秀賞に採択されました。
本賞は慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)の基礎・臨床研究に関して、優れた英語論文の発表者に贈られる賞です。
論文名
「Efficacy and safety of balloon pulmonary angioplasty for residual
pulmonary hypertension after pulmonary endarterectomy」
Int J Cardiol. 2021 Jul 1;334:105-109. doi: 10.1016/j.ijcard.2021.04.013. Epub 2021 Apr 9.
当院はCTEPHに対する治療としてBPAと外科的血栓内膜切除術(PEA)の両方が施行可能な全国でも数少ない施設です。このため、当院のBPAはPEA後の症例に行うことが多い特徴があります。通常のBPA単独治療と比較して、PEA後のBPAも同等の成績が期待できる一方で、治療中の出血が多いことを報告しています。さらに治療中の出血が、通常のBPAでは治療しやすいと考えられている病変からも起こることがあり、注意をする必要があるとのメッセージでもあります。
ぜひご一読ください。
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