
私はこれまでに東北大学、東京医科歯科大学に勤務し、9年前より東京医科大学病院において麻酔と集中治療に従事しています。急性呼吸不全と人工呼吸管理・気道管理が私の医師になってからのライフワークです。私は40年間余りにわたり日本の集中治療の発展を見てきましたが、医師になりたての頃は呼吸管理といえば鎮静・不動化に頼ってヒトの呼吸を人工呼吸器に無理やり合わせるものでした。循環管理は昇圧薬や降圧薬、利尿薬投与を中心としたものでした。今では血液浄化療法やECMOをはじめとする呼吸循環補助などの高度な治療も普及し、これら先進医療のもたらす弊害や合併症を軽減することによって治療成績も向上してきています。当集中治療センターでは患者さんの病気や治療に伴う苦痛をできるだけ緩和し、夜間の安眠を確保し、リハビリテーションや栄養により平常への回復を少しでも早められるように工夫しております。2022年10月よりわが国では集中治療科が診療科として標榜許可となりました。当院ではこれまで麻酔科の管轄でICUを管理してきましたが、集中治療部門を独立させ、集中治療に様々な診療科出身の医師が参画して多角的な観点からよりよい医療を提供できるようにしていきたいと考えております。
東京医科大学病院 集中治療センター/集中治療科 センター長/科長・特任教授
中澤 弘一
集中治療科 Tel:03-3342-6111(代)
E-mail:k-nkzw@tokyo-med.ac.jp
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