Debriefing

第4回阿部塾開催しました。

投稿者 : 阿部 幸恵

阿部 幸恵

カテゴリ : 開催記録

522日(金) 第4回阿部塾を開講しました。

今回の受講者は、看護学生24名参加され、看護部の協力のもと、開講いたしました。

今回は、第3回に引き続き、循環がテーマです。国家試験の予想問題として、30分以上続く胸痛の患者さんを取り上げました。学習が以下のような流で行いました。

1、前回の復習:前回参加し学習者が一人ずつ、以下の内容を参加者全員に説明する。

心臓のポンプ機能と心拍出量、体循環と肺循環、心臓と胸部の動脈の解剖、冠動脈

指導者が講義をするのではなく、学習者がプレゼンしていくということで、より学習者主体の学習活動となることをねらいました。

2.症例を紹介し、そこからグループワークで問題を抽出し、予測される疾患をあげ、ベッドサイドでの観察項目を抽出する。グループごとにホワイトボードに書きだし、全グループで書きだしたことをまとめて統一を図る。

3.高機能シミュレータを使って、観察のシミュレーションを行う。

4.デブリーフィングでは、観察したこと、その順番を検討して、胸痛をきたす疾患の中でも、緊急性の高いもの、心筋梗塞や大動脈解離を確認、否定するために何から観察しなければならないのかを確認しあう。

1回目の観察者は、心筋梗塞が一番可能性が高く、緊急性も高いことから、胸痛の程度を確認後すぐに12誘導心電図をとりました。そこで、今回は、12誘導心電図の装着の仕方をタスクトレーニングとして学び、その後、心電図の波形の意味、四肢誘導が心臓をどこから見ているのか、各冠動脈が心筋のどの部分に血液を主に供給しているのかを資料をもとに学びました。

5.最後に観察した結果をSBARの枠組みでどのように報告するのかをグループごとに書きだす。ここでは、とくに、結果をどのようにアセスメントしたのかを、文章にしてみることを学習することをねらいました。思考を言語として表現することは難しいようで、これからも繰り返し学習していかなければならない課題です。

今回は、心電図の学習で時間がとられたことから、この症例を使って、次回も心筋梗塞の急性期について学んでいきます。

今回は、看護学科の1年生が大勢参加してくださいました。

専門的な学習がまだですが、彼らにも理解できるようにわかりやすく補足説明をしたり、ピア学習ができるように、関わっていきたいです。


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