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STS 2015 in San Diego/UCSD 病院見学記

投稿者 : 心臓血管外科

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The Society of Thoracic Surgeons(STS) 51th Annual Meeting51回アメリカ胸部外科学会学術集会2015124日から28日までアメリカ・サンディエゴにて開催されました。今回私はSTSの参加および肺動脈内膜血栓除去術(PEA)が盛んに行われているUniversity of California, San DiegoUCSD(カリフォルニア大学サンディエゴ校)の病院視察および手術見学をしてきました。アメリカ西海岸のサンディエゴの1月はよく晴れて日本の最高気温がサンディエゴの最低気温とほぼ同じで暖かく非常に快適でした。

学会の会場は 海沿いの大きなコンベンションセンターの一角でした。24日、25日、27日はSTS心臓血管外科関連のsessionを中心に聴講しました。アメリカでは日本より新しいデバイスを使えていることもあり低侵襲手術の面でかなり進んでおり、とても勉強になりました。また、sessionの合間にはデバイス等を紹介しているブースをまわり、アメリカで使われているデバイスを見て回ったり、アメリカでは心臓血管外科手術に応用が進んでいるダ・ヴィンチのデモ機に触れたりと心臓血管外科の今後の可能性を感じてきました。

26日と28日は会場からタクシーで1時間ほどの距離にあるUCSDCardiovascular center病院視察および手術見学をしてきましたCardiovascular centerは循環器専門の病棟・集中治療室・手術室があり、とても広くて綺麗で非常に羨ましい環境でした。26日はPEAで有名なMadani先生の手術を見学させていただきました。難しい症例でしたが手技は淡々とスムーズに進みました。28日は冠動脈バイパス術を見学しました。どちらの手術も非常にスムーズで、日本と比べて効率的にする工夫が多く、また専門性の高いスタッフが揃っているためか急がずとも流れるように手術が行われている印象で、見習うところが多かったです。

手術見学後に荻野教授の知り合いであるJamieson先生ともお会いする予定でしたが、同じく視察に来ていたバルセロナのPomar教授、Manny Villafana氏、メキシコとジンバブエから来ていた先生方とも一緒に話す機会となりいろいろな方と知り合うことができました。

今回の STSの参加および病院視察・手術見学を通して、多くの新鮮な話を聞き、多くの情報を得られ、視野がとても広がり自分の目標を再確認することができました。今回の経験をしっかり生かし今後の診療の向上に努めていきたいと思います。(文:鈴木 隼)

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