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教授挨拶

主任教授

当科の歴史は、1957年に杉江三郎教授が東京大学より着任され心臓血管外科講座が創設された事に端を発します。 その後、高橋 雅俊 教授、古川 欽一 教授、石丸 新 教授、重松 宏 教授と引き継がれ、現在の荻野が6代目の主任教授にあたります。東京大学、東京女子医科大学と共に、その黎明期にはわが国の心臓血管外科の礎作りに貢献した経緯があります。最近では、血管外科、特に大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(TEVAR・EVAR)を1997年より他に先駆けて臨床応用し、これまで多くの症例を経験し実績をあげると同時に、全国から研修の外科医を受け入れ、さらに独自にTEVAR用デバイス(Najuta)を開発し、大動脈治療分野でのリーディングセンターとしてその普及に貢献してきました。2011年に、国立循環器病研究センターより主任教授として着任して以降、TEVAR・EVARと従来からの大動脈外科手術とを癒合させながら、新たな治療体系の確立を目指しています。松山准教授、杭ノ瀬教授などの新たなスタッフが加わり、「心臓血管外科教室」として、主に後天性の心臓および大血管疾患の治療を行っています。心臓外科部門では小切開・低侵襲手術(MICS)を主体に可能な限り低侵襲かつ効果的な治療を優先し実績を上げつつあります。また、末梢血管疾患においても、閉塞性動脈硬化症(ASO)を対象に可能なかぎり低侵襲な血管内治療を試み、救肢はもとより、患者さんのQOLの向上を目指しています。当科は十分な経験を積んだ10名の心臓血管外科専門医を揃えており、急性心筋梗塞や不安定狭心症などの急性冠症候群や、急性大動脈解離や大動脈瘤破裂などの急性大動脈症候群に対しても昼夜を問わず24時間体制で対応しています。さらに、重症肺高血圧症を伴った予後不良な疾患である慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)の外科治療を、国立循環器病研究センターでの実績を基に、全国でも数少ない専門施設として積極的に推進しています。