学会・研究会の報告

第66回 輸血細胞治療学会総会 に参加してきました。

報告者 : 近澤 悠志

カテゴリ : 学会 研究会

2018524日から26日にかけて栃木県宇都宮市で開催された第66回輸血細胞治療学会総会に参加してきました。初めてランチョンセミナーで講演させて頂く機会を頂き、非常にやりがいを感じました。尊敬する当科の備後真登先生と時間を分けてのランチョンセミナーでしたので負担感は少なかったものの、やはり特別な場だと認識しており、大学院生の時以来準備の段階から頻繁に実験室に出入りしながらデータ収集をする作業も含め、大変でしたが楽しく仕事ができました。

 主な内容は、包括的な血液凝固機能評価を目的とするRotational thromboelastometryROTEM)を用いて血友病インヒビター症例の凝固能評価をするためにNATEMモードをどのように実施し、活用すればよいかということを検証したものとしました。

 備後先生の講演内容は、日本血栓止血学会の後天性血友病Aガイドラインが改訂されたことを受け、その改訂ポイントや実際の症状・検査異常から適切に後天性血友病を疑い、早期診断・治療に結びつけていく方法について、実際の症例を交えて解説するというものでした。

 引き続き経験を積んでいきたいと思います。今後も医局内でコラボレーションをする仕事の機会もいろいろあると思われますが、当科には天野教授がおられるため、天野(Amano)、備後(Bingo)、近澤(Chikasawa)でコラボするとイニシャルがABCとなります。それに象徴されるようにリズムよく、小気味よく物事を進めていければいいなぁと思っています。

 World Federation of Hemophiliaの参加直後であったため、1日のみの参加となったことが心残りでしたが、初めて足を踏み入れた宇都宮の地で貴重な経験をさせて頂けたことに大きく感謝しています。

 

臨床検査医学科 近澤 悠志