学会・研究会の報告

ロンドン通信 第2報

報告者 : 村松 崇

カテゴリ : 学会 研究会

ロンドンの生活も2か月になろうかとしています。 今回は生活のことについて書いてみようと思います。

私にとっては長期の海外生活は初めてなので( タイに2週間が最長)、いろいろ考えることが多いです。まず、 感じるのはサービスが雑である、ということです。 アメリカに留学された方もよく話していますが、イギリスも、 雑です。

 

ここではフラット(アパート)を借りて生活しているのですが、 水回りもあまりきれいではなく、ガスも初日は使えない、 という状態でした。新築ではないので、 特に期待はしていなかったのですが、鏡もくすんでいたり、 流しも汚れていて、こんな状態で貸すんだ、と思いました。 風呂のシャワーも自分で湯と水の割合を調整するタイプなのですが 、決してちょうど良い温度になりません。

 

紅茶もすさまじい茶渋が出るし、 買った服もものすごく色落ちします。あと、 一番気になるのはトイレ、です。 ウォシュレットに慣れていた身としては、 これがないだけでもつらいのですが( いまのところまだ1つもウォッシュレットを見ていないです)、 公共のトイレが割と汚いものが多くて、 外で用を足す気になれません。

 

不動産業者の人もメールに返事してくれなくて、 何度か電話でやり取りしたり。  時間通りに物事が進むことはなく、電車も時刻表はありません( 駅に着くとあと何分で次の電車が来る、という表示があるだけ)。 郵便も、不在時に連絡票が入っていますが、 日本のようにきめ細やかに時間指定して再配達してくれないです。

 

まだ他にもいろいろ気になるところはあるのですが、 ちゃんとしなければいけないところ以外は雑でいい、 という考えなのだと思います。 たぶんここに書いたことくらいで怒るイギリス人はいないのでしょ う。 日本は非常に質の高いサービスが受けられる国だということを痛感 はしていますが、 きめ細かさと引き換えにブラックな体質になっているところも多い ように思います。これぐらい雑でも、いいんじゃないか、と。 時間通りに始まらないので会議などに遅刻しても文句は言わないし 、ゆるやかな感じはします。

 

2月の終わりに大雪となり電車が運休になったり大変だったのです が、そんなときも駅で怒っているような人はいません。 たぶん仕事は休みになって家にいる人も多かったんだろうと思いま す。入院患者のカンファレンスがあったのですが、 それも中止になりました。そう、これくらいでいいんですよ、 と思います。写真は雪のセント・パンクラス駅です。ロンドンは雪が積もることが年に数日くらいらしいですが、雰囲気が出ますね。

 


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