Diary  後期研修医日記

お久しぶりです

声の主 : 原田 侑子

カテゴリ : 本院 八王子 茨城 関連病院

 春を通り越して初夏のような気候が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。前回の後期研修日記からだいぶ世間が様変わりしてしまいましたが、入局してからの2年間を振り返ってみようと思います。

 一言でいえば、コロナに翻弄されながら過ごした2年間でした。

 2020年春、臨床検査医学科に入局。緊急事態宣言が発令されたりでコロナで落ち着かない日々。4月に予定されていた日本感染症学会は8月に延期となり、一般口演は発表資料の提出に変更となりました。夏には院内のコロナチームに派遣されました。11月の日本エイズ学会もWeb開催でオンライン発表でした。結局、オリンピックも開催されず、記憶に強く残ったものはコロナという1年間でした。 

 20215月、日本血栓止血学会はWeb開催でしたが、「妊娠初期に深部静脈血栓症を発症し活性化プロテインCPC)製剤が有効であったPC欠乏症の1例」をオンライン発表しました。また、毎年当科で主催している「基礎から学ぶHIV感染症セミナー」がはじめてzoomで開催されました。青木先生との症例検討は、毎回のことですがとてもインタラクティブで近くで体感できたことを大変嬉しく思います。イベントが2つもあって忙しくも大変充実した一ヶ月でした。

 11月、日本エイズ学会は現地開催+オンデマンド配信となり、入局してはじめて現地での学会参加となりました。このようなご時世だからこそ、現地での空気感を肌で感じることのできるありがたさをあらためて痛感しました。「当院でのHIV感染者におけるCOVID-19発症例」についてオンライン発表し、今後も症例の蓄積に努めていこうと思います。

 2年間を振り返って残念でならないのが、ヘモフィリアサマーキャンプ(通称ヘモキャン)がコロナの影響で開催できなかったことです。ヘモキャンは私の原点でもあり、初期研修医ではなく、血友病診療に携わる医師として参加できる日を心待ちにしています。

 20224月、はやいもので後期研修3年目となりました。コロナに翻弄された2年間でしたが、学会発表やセミナーなど多くの機会を与えてくださったことにとても感謝しています。医局の先生方には日々の生活のなかで診療にとどまらずいろいろな面でサポートしていただき、いつも本当にありがとうございます。

 入局前に書かせていただいた後期研修日記を久しぶりに読みました。初心を忘れずに日々頑張っていきたいと思います。


後期研修医 原田侑子