Diary  後期研修医日記

はじめまして

声の主 : 原田 侑子

カテゴリ : 本院 八王子 茨城 関連病院

 僭越ながら自己紹介させていただきます。来年度、臨床検査医学科に入局予定の初期研修医2年目の原田侑子と申します。出身地は神奈川県、出身大学は東京医科大学であります。部活は管弦楽団メディカルアンサンブルに所属しておりました。以後、よろしくお願い致します。(参考:部活の新入生歓迎会での新入生挨拶)

 今回、入局前にも関わらず、臨床検査医学科の先生方のご厚意により、様々なことを経験させていただいたので報告させていただきます。620日から22日にかけて三重県津市で第41回血栓止血学会が開催されました。人生で初めて学会発表というものを経験しました。私の演題は、「遺伝子組み換え活性型第Ⅶ因子製剤を用いて人工股関節置換術の周術期止血管理を行った先天性第Ⅶ因子欠乏症の1例」です。発表の直前は心臓が飛び出るかと思うほど緊張しましたが、口演しているうちに気持ちも落ち着き、自分の世界を表現することに快感を覚えました。学会では様々な興味深い教育講演やセミナーがありました。今後、入局から何年経ったとしても、常により新しい情報を吸収し、自ら経験した症例から得た情報は発信していくように心がけていきたいと思います。今回の学会発表にあたりご指導してくださった先生方、大変貴重な経験をありがとうございました。

 728日から30日にかけて、今年で36回目を迎えるヘモフィリアサマーキャンプ(通称ヘモキャン)が神奈川県相模原市の青根キャンプ場にて開催されました。ヘモキャンでは、血友病をはじめとする血液凝固疾患を持った子どもたちが、刃物や火を使って自分たちで食事を作ったり、川で思いっきり遊んだりと普段の生活では行えないことを経験することができます。もともと小児科医を志していた私は、子どもたちとキャンプをできることに魅力を感じ、去年初めて参加させていただきました。ヘモキャンでは自己注射に挑戦する子どもたちに見学の場が設けられており、すでに自己注射を行っている子どもたちが勇気を与えている姿に、去年のヘモキャンで大変感銘を受けました。その後、研修を続けていくなかで漠然と血友病診療に携わりたいと思うようになりました。臨床検査医学科に入局し、血友病の未来がさらに明るいものとなるように邁進していこうと決め、今回この伝統あるヘモキャンで入局宣言させていただきました。

 最近、人生は"迷い"と"選択"の連続だと痛感することが多くなったように感じます。人の気持ちに感情移入しすぎるあまり涙もろく、しっかり者とは程遠い私はそもそも医師に向いているのかと"迷う"こともありますが、何年か経って今回のヘモキャンでの大きな"選択"が正しかったと心から思うことができるように、これから精一杯頑張っていきますのでどうぞよろしくお願い致します。

 

初期研修医 原田侑子