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「第27回 日本ヘリコバクター学会学術集会 市民公開講座レポート」を掲載しました。 2021.10.18

第27回 日本ヘリコバクター学会学術集会
市民公開講座レポート


第27回日本ヘリコバクター学会学術集会の最終日の2021年9月26日の日曜午後13時から15時まで「市民公開講座」が開催されました。市民公開講座とは、医療者だけでなく一般の方を対象に、専門的な知見をわかりやすく発信する講義(授業)の様なものです。今回は、「ヘリコバクターピロリ菌に関連する病気」に関して5人の先生からご講演いただきました。
先ず、当学会の会長であり、東京医科大学消化器内視鏡学主任教授の河合隆先生から開会の辞をいただきました(図1)。次に、東京医科大学病院長の山本謙吾先生からご挨拶をいただきました。山本先生、院長赴任直後のお忙しい中、大変ありがとうございました。
講演1では、「ピロリ菌感染症の現状と未来」と題して国際医療研究センター国府台病院名誉院長(東京医科大学消化器内視鏡学兼任教授)の上村直実先生よりご講演いただきました。東京医科大学消化器内視鏡学主任教授の河合隆先生に司会進行を行っていただきました。ピロリ菌と胃癌リスク、ピロリ菌陰性者での遺伝性胃癌リスクに関して詳細かつわかりやすくご講演いただきました。
講演2では、「ピロリ菌の除菌治療の最前線」と題して東京医科大学消化器内視鏡学教授の杉本光繁先生よりご講演いただきました(図2)。虎ノ門病院消化器内科部長の布袋屋修先生に司会進行を行っていただきました。ピロリ菌の除菌治療の実態を有効性、副作用、最新の治療内容、3次除菌(保険外)詳細にご紹介頂き、医師目線だけでなく患者さん目線からもわかりやすい平易な言葉でご講演いただきました。
講演3では、「胃がん検診の最前線」と題して東京医科大学消化器内視鏡学講師の新倉量太先生よりご講演いただきました(図3)。佼成病院副院長の高橋信一先生に司会進行を行っていただきました。胃癌検診で実際におこなわれている内視鏡検査やX線バリウム検査の実態や方法を多くの写真で紹介いただき検査の実態をわかりやすくご講演いただきました。
講演4では、「胃がん内視鏡治療の最前線」と題して東京医科大学消化器内科准教授の福澤誠克先生よりご講演いただきました。東京医科大学消化器外科小児外科主任教授の土田明彦先生に司会進行を行っていただきました。早期胃癌の定義や、治療内容、偶発症、外科手術との違いを普段なかなかみれない治療の実際の写真も交えてわかりやすくご講演いただきました。
講演5では、「胃がんの外科的治療の最前線」と題して東京医科大学消化器外科小児外科講師の岩崎謙一先生よりご講演いただきました。東京医科大学消化器内科主任教授の糸井隆夫先生に司会進行を行っていただきました。外科治療の適応や治療内容、偶発症を詳細に御教示いただき、また、貴重な実際の手術動画を示しながら説明いただき、一般の方がなかなか見ることが出来ない詳細な現場をわかりやすくご講演いただきました。
私は、今回の市民公開講座で総合司会を務めましたが(図4)、それぞれのテーマの講演の先生の素晴らしい内容と司会の先生の適格でスムーズな進行に助けられ、なにも心配することなく無事終わることが出来ました。日曜のお昼にもかかわらず、ご講演して頂いた先生方、司会を担当頂いた先生方に重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

文責: 永田尚義


1018_01.jpg 図1 1018_02.jpg 図2

1018_03.jpg 図3 1018_04.jpg 図4

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