Debriefing

第2回Sim&まてなへあを開催しました。

投稿者 : 阿部 幸恵

阿部 幸恵

カテゴリ : 開催記録

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シミュレーションは肺がんの末期の患者さんを設定しました。
痛みなどの苦痛で、体についている点滴や管をいやがっている状況、点滴も自己抜去、眠れずにつらい。
尿量も減少してきて血圧も低下、数日もつかどうかの状況。最期は、蘇生処置は行わない希望がある患者としました。
シミュレーションの課題は、夜間、やっと入眠した様子の患者を巡視するというものです。
看護学生に行ってもらいました。
訪室すると、患者は静かに開眼。学生は脈をとって、体を観察していくと、膀胱留置カテーテルを自己抜去していました。
医師の指示は、脈が40以下、血圧の収縮期血圧が70以下、尿量が時間20mlを3時間連続下回ったら医師のコールとなっています。
膀胱留置カテーテルを医師に挿入してもらうのか、それとも、膀胱留置カテーテルを挿入しての尿量観察ではなく、オムツなどを使用して看護師が量を測定していくので、尿量に対する医師の指示を変更してもらうのか・・・
それぞれ、考えて、沖縄と東京でディスカッションしました。

そして、ヴァージニア・ヘンダーソン著「看護の基本となるもの」の1部分を読み合いました。
看護師は、患者の代弁者になる、看護師の把握する患者像の患者との共有、相手を知ろうとする大切さ、そして、完全に相手を理解しえない限界をしることなどを学び合いました。
日ごろの看護にいかされることを祈って閉会としました。なかなか学べる会となりました。