学会・研究会の報告

フィラデルフィア通信 第1報

報告者 : 備後 真登

カテゴリ : 学会 研究会

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?私は20197月から、血友病に関する研究のためにフィラデルフィア小児病院(The Children's Hospital of Philadelphia, CHOP)へ海外留学をしています。このタイトルでは初めての記事になりますが、これから何度かCHOPでの研究、フィラデルフィアでの生活などについてお伝えできればと思います。研究に関しては始まったところなので、第1報としては入国するまでの経過とフィラデルフィアという街について書きたいと思います。

 

生活のセットアップについてはかなり不安でしたが、幸いにもCHOPで働いている日本人の研究者の方に、現地の日本人のreal estateを紹介して頂きました。5月末に一旦渡米し、アパートをいくつかご紹介頂き、スムーズに契約することができました。家族全員で渡米する予定ではありましたが、6月末にまずは単身で渡米し状況を整えて家族を迎え入れるという計画にしました。引越しの際に一番困ったのは、今までずっと賃貸マンション住まいだったのですが、家具や荷物の扱いです。実家の大阪に送ろうにもアメリカに送ろうにも、その物の価値よりもずいぶん高いお金がかかってしまうので、結局大半のものは処分せざるを得ませんでした。海外留学はおぼろげながら考えていたことなのですが、いざ引越しする時のことも考えて日本で計画的に過ごしておけばよかったなと少し後悔しています。

 

アメリカに入国してから勤務開始まで3週間弱あったので、比較的環境にはなれやすかったと思います。フィラデルフィアはアメリカの独立宣言で有名な場所であり、その所縁の観光名所がいくつかあります。また、映画ロッキーの舞台であったり、フィラデルフィア美術館も有名なようです(まだ行ったことはないですが)。とはいえ、これ以外はあまり大したものはなく、フィラデルフィアだけを目的に日本から訪れる人はあまりいないのではないかと思います。

アパートがある辺りは静かで緑も多く環境もよく、夜に一人で出歩いてもおそらく大丈夫なんじゃないかと思うくらいです。また、最寄りの鉄道の駅も歩いて5分くらいで、かなり便利です。家を選ぶにあたっては、子供の学校が良さそうで自然環境がよいところを重視したので、そういう意味では今の場所を選んでよかったと思っています。通勤はバスを使用しdoor-to-door1時間弱程度ですが、本でも読みながらゆっくり通えるのであまり苦ではありません。

 

 気候に関しては東京とは少し異なります。夏は38度まで上昇する日もありましたが、湿度が少ない分、日陰に入るとなんとか汗をかかずに済む程度でした。冬は東京より寒く、先月(11月)は寒波もやってきた影響で平日の最低気温が氷点下のことも何度かありました。雪も東京よりは降るようなので、しっかり備えていきたいと思います。

 

あまり大したことは書いていないですが、これからこまめに日記を続けていければと思います。今後は、今思いつく限りでは、研究と職場について、入国後の生活のセットアップについて、子供の学校等についてなどを書いていきたいと思います。そろそろ本格的に寒くなる時期だと思いますが、皆様もお体に気をつけてお過ごしください。