学会・研究会の報告

2017/3/13 医局内勉強会

報告者 : 村松 崇

カテゴリ : 研究会

3/13の勉強会ではNew England Journal of Medicineの名物連載であるcase records of the massachusetts general hospitalからCase 20-2014: A 65-Year-Old Man with Dyspnea and Progressively Worsening Lung Disease(N Engl J Med 2014;370:2521-30)を取り上げました。 高齢者は合併症がある例が多く、 鑑別疾患も広くなりがちで確定診断に至らない場合も多く経験しま す。 今回の症例は慢性に進行する呼吸困難の鑑別がテーマでなかなか難 しい印象です。Dr. Finnの解説により鑑別すべき疾患を上げてそれぞれの可能性を 吟味し絞り込んでいく過程を体験できました。 詳しくはネタばれになってしまうので触れませんが、 間質性肺疾患は自分には苦手な領域なのですが各疾患の特徴や画像 所見のポイントを挙げて整理していたのが印象的でした。 市中病院でこの症例を見たとして確定診断に至ることができるか、 なかなか手強い症例だと思います。 この症例が30代だったとしたら、考えついたかもしれません。 高齢者の診療のときには、高齢というだけで「違和感」 を捨てずに追究する姿勢が必要だと感じました。


村松 崇