Diary  後期研修医日記

ついに入局後初のサマーキャンプ 2017

声の主 : 宮下 竜伊

カテゴリ : 本院 八王子 茨城 関連病院

 どうも、後期研修医のリトル・ベンこと宮下です。去る201781日から3日まで、埼玉県は秩父郡両神村でヘモフィリア・サマーキャンプが開催されました。このサマーキャンプは血友病をはじめとする血液凝固疾患を抱える子どもたちを中心としてベテランの大人たちまでだれもが参加できるイベントであり、今年で34回を迎えます。東京医大臨床検査医学科が医療協力を続けているイベントなのです。スタッフには東京医科大学の部活(児童研究会)に所属する医学生、看護学生も参加し、キャンプの企画運営を担い、当日のカウンセラー(子どもたちと寝食を共にするサポーター)も務めます。かく言う自分も、大学1年からカウンセラーとしてこのキャンプに参加しており、研修医での参加を経て今年で9年目の大変思い入れのある夏のイベントなのです。冒頭のリトル・ベンは自分の大学生時代のキャンプネーム(子どもたちと接しやすくするためのニックネーム)なのです。だから、キャンプの時はいまでもリトル・ベンです。

さて、今年のキャンプは、小雨が降ったり止んだりのお天気で、いわゆるピーカン日焼け真っ黒!なキャンプではありませんでした。にもかかわらず、予定していた屋外レクリエーションはすべて行い、大変充実した3日間となりました。簡単にイベントをご紹介しましょう。1日目:午後にキャンプ場到着!荷ほどきをしたら早速夕食のロコモコ丼づくり。薪割り、火おこし、野菜の皮むき。なんでもやります。夜は肝試しです。2日目:朝は体操、朝ご飯はパンケーキを焼きます。ご飯を食べたらキャンプ場内のスタンプラリー。たくさん歩き回ったあとは、流しそうめん!毎年恒例になっていますが、今年は真竹を真っ二つにするイベントつき(笑。午後は川遊びで魚のつかみ取りです。とった魚はもちろん丸焼きです。夕食はBBQ!うちの教授も料理の腕を振るいます。夜はキャンプファイヤー。火の神ありがとう。3日目:お土産づくりをしてキャンプ場にお別れです。こんな具合で3日間盛りだくさんのキャンプなのです。

振り返ってみると、血液凝固疾患があるから...、という理由で特に制限をせず、刃物をつかい、火おこしをし、水に入って、体を動かす。キャンプに必要な作業はすべて行っています。これらは日常生活の基本です。キャンプに流れるこの根底、慢性疾患を抱える方が日常生活を送りやすくしよう、子どもたちができることを増やしていこう、という思いが、自分をこの分野で勉強していこうと決心させたのだと感じています。そのキャンプに、医療スタッフとして参加するようになり、ますますこの分野に興味が沸き、毎年のようにキャンプが楽しみになっています。ですからこれからも、このキャンプを支える一員として尽力していこうと思います。