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抄読会 2018/8/13

投稿者 : HP管理者

カテゴリ : お知らせ

本日の抄読会では、セルトラリン(ジェイゾロフト)を対照にプレガバリン(リリカ)の全般性不安障害に対する有用性と忍容性を比較検討した論文が取り上げられました。20歳から60歳までの者で、全般性不安障害の診断基準を満たす107名が対象となりました。各参加者は,プレガバリン(n=47)とセルトラリン(n=60)を投与される群にランダムに割り付けられ、4週間の投薬治療を受けました。その結果、プレガバリン、セルトラリンの双方ともに良好な不安症状の改善が認められました。さらに、作用発現の点においてはプレガバリンの方が短く、治療開始後1週間以内に不安症状の低下が認められました。二群間の有害事象数に有意差はなく、すべての参加者の有害事象は軽度で短期間であり、本論文の参加者のうち治療を中断した者はいませんでした。以上のことから、プレガバリンの有効性と忍容性は高くセルトラリンと比較して同等の有効性が示されました。本論文の抄読を受けて、当科では、プレガバリンの現在の使用状況や、実際の効果などについて議論されました。また、本研究の対象者がすべて認知行動療法を並行して実施していたため、その背景やガイドラインについても共有しました。

Cvjetkovic-Bosnjak et al. Pregabalin versus sertraline in generalized anxiety disorder. An open label study. Eur Rev Med Pharmacol Sci. 2015;19(11):2120-2124.

PMID: 26125277