今回私たち医局員５名は、茨城県結城市にある城西病院の多田理事長のお誘いを受け、タイ国立メイサイ病院の視察へ行って来ました。

メイサイ病院はタイの首都バンコクからさらに国内線を乗り継ぎ、チェンライ県メイサイ市というミャンマー・ラオス隣国との国境付近に位置します。こちらの病院には歯科があり、科長のSupakorn Siriburi先生(Dua先生)の案内の元、診療風景を見学させていただきました。多種民族が生活を営むこの地域では国境を越えて患者様が来院するそうです。設備環境も不十分な中、診療の補助となるレントゲン装置はデンタル写真のみ。恵まれない環境でも基本的なう蝕治療・補綴治療等、診療内容は日本の一般歯科診療と変わらない様子でした。顔面外傷や、悪性腫瘍のように手術が必要な症例は対応できないため都会の大きな病院へ紹介するそうです。

　城西病院内に本部のある日本国際親善厚生財団とタイのメーファールアン財団の協力のもとメイサイ病院に医療支援が行われています。支援の元、設立された新棟の開館式典に参加させていただきました。