専門外来

口唇口蓋裂外来

口唇口蓋裂は、胎児期における顔面組織の癒合が不完全な場合に生じる上唇と口蓋(口腔の天井)に裂け目を認める先天異常です。また、口唇口蓋裂では、口唇と口蓋との間に存在する上顎の歯肉にも裂を伴うことが多く、これを顎裂といいます。顎裂は、歯並びに大きく影響します。口唇口蓋裂の原因は、明らかになっていませんが、遺伝的要因や環境的要因などの因子が合わさったときに発症すると一般的にいわれています。発生頻度は、人種によって異なり、日本人の発生率は高く、およそ出生児の500人に1人といわれています。口唇口蓋裂の治療は、美容的要素、咬合機能、聴覚機能、言語機能などに関わるため、口唇口蓋裂センターに属する小児科医、形成外科医、口腔外科医・歯科矯正医、耳鼻科医、産婦人科医の5つの診療科と連携を図り行っていきます。定期的にカンファレンスを行い、患者様の現状を共有して総合的に治療にあたっています。詳しくは、当院の口唇口蓋裂センターのホームページをご覧ください。

当科においては、主に、エコーなどによる出生前診断を受けてからの両親へのカウンセリングから始まり、出生直後の哺乳床(ホッツ床)作製、口蓋形成術、幼少期からの歯科矯正治療、顎裂部骨移植術、必要に応じて顎矯正手術を行っており、成人になるまでの咬合管理を一貫として行っております。

外来診療日

初診受付:13:00~14:30
毎週火曜日午後

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