東京医科大学

呼吸器・甲状腺外科学分野

研修医募集

研修プログラム

初期研修医プログラム

1.研修概要(理念・特徴)

【呼吸器外科】
  1. 1.呼吸器外科手術のうち特に肺癌手術は年間220件以上あり、大学病院における肺癌外科手術件数はトップを維持しています。
     数多くの手術を経験することにより一流の呼吸器外科医を目指します。
  2. 2.呼吸器外科の診療対象は肺・縦隔の外科治療を必要とする疾患であるが、当科ではその外科治療のみならず、診断・治療方針の決定の
     段階から行っており、呼吸器外科対象疾患に関する総合診療を目指してします。
  3. 3.気管支鏡の発達に当科は深く関与し、常に気管支鏡技術の先進的役割を担ってきた。現在、日常の気管支鏡検査・処置件数は年間1150件
     近く行われている。このことは診断を重視した当科診療方針のあらわれと考えている。
  4. 4.中心型早期癌に対するPDTや気道狭窄に対するステント挿入など気道のインターベーションを体得できる日本で数少ない施設です。

【甲状腺外科】
甲状腺癌、バセドウ病、副甲状腺機能亢進症の診断および外科治療を行っています。また、気道浸潤甲状腺癌に対する硬性鏡下レーザー治療や甲状腺良性結節に対するエコーガイド下エタノール注入療法(PEIT)も積極的に行っています。
 

2.臨床研修指導医(H23.06月現在) ※・・・指導責任者

池田 徳彦  東京医科大学病院指導医のための教育WS(第8回)※
大平 達夫  東京医科大学病院指導医のための教育WS(第3回)
筒井 英光  東京医科大学病院指導医のための教育WS(第2回)
野村 将春  東京医科大学病院指導医のための教育WS(第8回)
梶原 直央  東京医科大学病院指導医のための教育WS(第3回)
臼田 実男  東京医科大学病院指導医のための教育WS(第6回)
長瀬 清亮  東京医科大学病院指導医のための教育WS(第9回)
佐治 久   東京医科大学病院指導医のための教育WS(第7回)
垣花 昌俊  東京医科大学病院指導医のための教育WS(第5回)
本多 英俊  東京医科大学病院指導医のための教育WS(第9回)
石角 太一郎 東京医科大学病院指導医のための教育WS(第11回)
中島 紀夫  第2回東京医科大学八王子医療センター指導医のための教育WS
 

3.一般目標(GIO:General Instructional Objectives)

【呼吸器外科】
  • 1.一般的な外科処置に必要な基本的知識とそれに基づいた基本的技能を身につける。開胸・閉胸を目標とする。
     (消毒法、局所麻酔、結紮・縫合、抜糸、ドレーン管理を含む術後管理など)
  • 2.呼吸器疾患全般(特に腫瘍性疾患)の診断に必要な基礎的知識と技能を身につける。
     (胸部の画像診断、内視鏡診断、胸腔穿刺、ドレナージ法、組織・細胞診検査法など)
  • 3.初期研修においては呼吸器症状・胸部エックス線で異常を示す病態について理解し、鑑別診断のための検査計画の立案能力が
     求められます。特に当科初期研修では初歩的な気管支鏡検査手技の習得に力をいれ、気管および気管支の観察、気管(支)内の吸痰を
     独力でできるようになることを目標とします。

【甲状腺外科】
豊富な症例を集中的に研修することにより、臨床的に遭遇する甲状腺疾患の内分泌学的知識・画像診断と最新の治療法について、広く学ぶことが可能です。また、甲状腺エコーの基本的手技を学ぶことが出来ます。
 

4.具体的目標(SBOs:Specific Behavioral Objectives)

(1)経験すべき診察法・検査・手技
  • 1.頭頸部の診察(眼瞼・結膜、眼底、外耳道、鼻腔、口腔、咽頭の観察、甲状腺の触診を含む)ができ、記載できる
  • 2.胸部の診察(乳房の診察を含む)ができ、記載できる
  • 3.一般尿検査(尿沈渣顕微鏡検査を含む)の適応が判断でき、結果の解釈ができる
  • 4.動脈血ガス分析を自ら実施し、結果を解釈できる
  • 5.血液生化学的検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる・簡易検査(血糖、電解質、尿素窒素など)
  • 6.細菌学的検査・薬剤感受性検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる・検体の採取(痰、尿、血液など)・簡単な細菌学的検査
     (グラム染色など)
  • 7.肺機能検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる・スパイロメトリー
  • 8.細胞診・病理組織検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる
  • 9.内視鏡検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる
  • 10.単純X線検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる
  • 11.X線CT検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる
  • 12.MRI検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる
  • 13.核医学検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる
  • 14.注射法(皮内、皮下、筋肉、点滴、静脈確保)を実施できる
  • 15.採血法(静脈血、動脈血)を実施できる
  • 16.穿刺法(胸腔、腹腔)を実施できる
  • 17.導尿法を実施できる
  • 18.ドレーン・チューブ類の管理ができる
  • 19.局所麻酔法を実施できる
  • 20.術後の創管理ができる
  • 21.皮膚縫合法を実施できる
  • 22.気管支鏡を挿入できる
  • 23.開胸・閉胸を経験する
(2)経験すべき症状・病態・疾患
  • 24.胸膜、縦隔、横隔膜疾患(自然気胸、胸膜炎)を診察し、治療に参加できる
  • 25.肺癌を診察し、治療に参加できる
  • 26.甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症)を診察し、治療に参加できる
(3)特定の医療現場の経験
  • 27.緩和・終末期医療の場において、基本的な緩和ケア(WHO方式がん疼痛治療法を含む)ができる
  • 28.緩和・終末期医療の場において、告知をめぐる諸問題への配慮ができる
(4)全科共通項目
  • 29.診療録(退院サマリーを含む)をPOSに従って記載し管理できる
  • 30.処方箋、指示箋を作成し管理できる
  • 31.診断書、死体検案書、紹介状、その他の証明書を作成し管理できる
  • 32.保健・医療・福祉の各側面に配慮しつつ診療計画を作成できる
     

5.指導体制・方略(LS:Learning Strategies)

1.指導医、医員・大学院生・臨床研修医からなる主治医団を結成し、診療にあたる。
2.検査・術前術後管理・手術について症例を通じて指導を受けることを基本とする。

週間予定表ならびに研修医向けレクチャー

  月曜日
火曜日
水曜日
木曜日
金曜日
土曜日
7:30~8:10
  術後症例検討会        
~12:00
(呼)
外来診療陪席
(甲)
手術
(呼)
手術/
気管支鏡検査
(甲)
手術
(呼)
科長回診/
気管支鏡検査
(甲)
気管支鏡検査
(呼)
外来診療陪席
(甲)
外来
(呼)
手術/
気管支鏡検査
(甲)
手術 
(呼)
病棟業務/
気管支鏡検査
(甲)
病棟業務 
~17:00
(呼)
手術・
病棟業務
(甲)
病棟業務
(呼)
手術/
病棟業務/
気管支鏡検査
(甲)
手術
(呼)
気管支鏡検査/
病棟業務
(甲)
病棟業務
(呼)
病棟業務
(甲)
エコー外来
(呼)
手術/
病棟業務/
(甲)
病棟業務
17:00~
(呼)(甲)
症例検討会
(第3週
レントゲン読影会)
(呼)
外来症例検討会

6.評価(EV:Evaluation)

1.自己評価
 ○患者記録表、教育的行事の参加記録並びに経験記録表に記録する
 ○ EPOCに自己評価を行う
 ○研修事後レポートを用いて自己評価を行う
2.指導医による評価
 ○EPOCより研修医評価する
 ○研修事後レポートより研修医評価する
 ○他者評価表を用いて研修医評価する
3.看護師による評価
 ○他者評価表を用いて研修医評価する
4.研修医による評価
 ○ EPOCを用いて診療科全体(指導内容、研修環境)を評価する
 ○他者評価表を用いて指導医並びに看護師を評価する
 

その他特記事項

【呼吸器外科】
 呼吸器外科の対象疾患の8割は肺癌です。肺癌は日本人の死亡原因の第1位である悪性腫瘍であり、男性で第1位、女性で第2位をしめ、約6.7万人が肺癌で亡くなっています。このような悪性腫瘍の代表例である肺癌症例は高齢者が多く、背景にある既往症の管理と外科的・内科的治療に伴う全身管理が必要です。また、悪性度の特に高い肺癌罹患者に対する精神的な配慮も求められるとともに、終末期医療の経験もえられ、初期研修にとって必須の事項を経験する現場として適した環境です。また気管支鏡検査の技術修得は気道の確保という救急の現場での初期対応に必ず役に立つと確信しています。

【甲状腺外科】
 甲状腺外科を標榜する施設は全国でも少数です。集中的に甲状腺疾患についての研修をすることが出来ます。

将来外科を専門としない方も、呼吸器疾患・甲状腺疾患に興味のある方、気管支鏡検査ができる様になりたい方も大歓迎です。
 

後期研修医プログラム 呼吸器外科専門医修得コース

プログラム概要

 増加が顕著な呼吸器の腫瘍性疾患を主として扱う専門医を目指すコースであり、現在のその数は充足されているとは言えません。当初の後期研修3年間で外科専門医を取得し、さらにその後の呼吸器外科専門医をめざすための修練を開始します。当科では肺癌に関する総合診療ともいうべき、呼吸器腫瘍性疾患を疑う症状や画像所見を有しながら確定診断が得られていない症例を未確診の段階で受け入れ、診断・治療(内科的・外科的治療)を一貫して行っています。従ってこの間に修得可能な専門医資格も多岐にわたります。呼吸器外科専門医取得の前提となる外科専門医取得には消化器外科・循環器外科・小児外科の症例経験が必須であるため院内の外科診療各科あるいは関連施設での研修も行います。(初期研修での外科症例経験は各人でかなり差があると考えられます。初期研修での外科症例経験に応じ研修スケジュールを考慮します。)日本有数の呼吸器外科手術症例数を取り扱う診療科であり、呼吸器外科専門医取得には最短のコースといえるでしょう。

《院外の臨床研修施設》
・東京医大八王子医療センター ・東京医科大学茨城医療センター・船橋市立医療センター・国際医療福祉大学三田病院 ・山王病院・関東中央病院 ・JA北海道厚生連札幌厚生病院・新座志木中央病院 ・戸田中央総合病院・上尾中央総合病院・厚生中央病院・国立がんセンター中央病院 ・国立がんセンター東病院 ・神奈川県立がんセンター・がん研有明病院 など
 

年度毎の研修内容

 呼吸器外科専門医取得にはまず 1 階部分の専門医である外科専門医の取得が必要であり、その後 2 階部分の呼吸器外科 専門医を目指します。
 初期研修時の外科症例経験数に応じ、後期研修開始時に外科専門医取得に向けての研修プランを個人毎に作成し、最短での外科専門医取得に向けての計画を設計します。表は初期研修での外科症例経験がほとんどない場合を想定したプランの一例を示しています。初期研修で相当数の外科症例の経験が既にある場合は不足分野の研修を中心に行います。後期研修での第 1 目標は外科専門医の取得です。

後期研修1年目
卒業3年目
消化器・小児科
(6ヵ月)
心臓・血管外科
(4か月)
乳腺外科
(2ヶ月)
後期研修2年目
卒業4年目
呼吸器外科・甲状腺外科での研修
後期研修3年目
卒業5年目
関連施設での研修(外科専門医試験受験を考慮した施設の選択)
卒業6年目
呼吸器外科専門医に向けての研修開始
卒業7年目
関連施設(呼吸器外科専門医合同委員会が定める認定修練施設)での研修
卒業8年目
呼吸器外科での研修/呼吸器外科専門医試験の受験

日本外科学会外科専門医制度による修練開始登録後満 4 年以上経過した段階で外科専門医の予備試験(筆記試験)が受験できます。

 1.予備試験に合格
 2.日本外科学会外科専門医制度による修練開始登録後満5以上経過
 3.規定の修練を経験(最低手術件数 350 例、術者 120 例)

1~3の条件が満たされた段階で外科専門医の認定試験(面接試験)が受験できます。 外科専門医あるいは外科専門医筆記試験合格者は卒後修練期間 7 年以上経過した段階で規定の 手術経験と業績が満たされると呼吸器外科専門医試験を受験することができます。

※注意
初期研修開始時点で外科専門医の修練開始登録をせずに後期研修開始時点で修練開始登録 した場合でも、医籍登録後 2 年 6 ヵ月以内に登録すれば修練期間は医籍登録年月日から算定されます。(修練開始登録以前の初期研修時の症例経験が算定できるようになるという ことです。)そのためには後期研修開始半年以内に修練開始登録が必要になります。
 

週間スケジュール

  月曜日
火曜日
水曜日
木曜日
金曜日
土曜日
午前
外来診療 手術
病棟診療
教授回診・
検査
外来診療 手術
病棟診療
病棟診療・
検査
午後
手術
病棟診療
手術
病棟診療
病棟診療・
検査
病棟診療・
検査
手術
病棟診療
 
 
17:00症例検討会
第3週 19:00
レントゲン読影会
7:30術後検討会
17:00外来症例検討会
18:00院内研修会
       

取得できる資格

外科専門医・呼吸器外科専門医・呼吸器内視鏡専門医・細胞診専門医・レーザー専門医・がん治療認定医
 

プログラム終了の評価・認定方法

呼吸器外科専門医取得を持ってプログラム終了と評価します。
 

処遇・待遇

●初期 3 年間は後期研修医として月額 20 万円が支給されます。
●当直を行った時は一回につき 9800 円支給されます。
●1 日/週および1 回/月の土日の院外勤務が可能です。(勤務先は研究室より紹介致します。)
●これに対する給与は勤務先から支給されます。以上、月収は 85~90 万円くらいになります。
● 健康保険、厚生年金、労災保険に加入します。
●4年目以降関連施設での修練も含め呼吸器外科専門医に必要 な知識と技術の修練を行います。
●院内勤務での処遇は病院の 規定に従います。
 

その他

 呼吸器外科の診療対象は結核・気管支拡張症をはじめとする炎症性疾患、気胸や肺気腫などの嚢胞性肺疾患、肺癌・縦隔腫瘍・中皮腫などの腫瘍性疾患など多岐にわたりますが、その中心は呼吸器腫瘍性疾患です。悪性腫瘍は日本人の死亡原因の第 1 位で、その癌死亡原因の中で第 1 位が肺癌です。わが国の喫煙率の推移から当分の間肺癌は増加傾向が続き、またアスベストの暴露で今後中皮腫が激増すると推測されています。このような状況下では呼吸器外科医の需要は大きなものがあります。当科では呼吸器外科対象疾患を疑わせる症状や異常画像所見・喀痰細胞診所見のある症例の診断から術後経過観察・再発症例の抗癌剤治療まで一貫して行う他の施設では類を見ない診療システムが確立されています。従って毎年初診の肺癌患者約 500 件を扱い、肺癌外科手術約220 件、手術総件数 約350件、肺癌内視鏡下治療約40件(光線力学的治療、YAG レーザー治療、マイクロウェーブなど)、気管支鏡検査約 1150 件を施行しています。呼吸器外科疾患の修練には症例数・施設設備の両面において一流の技術を体得する環境が整っていると考えています。
 希望者には海外留学を積極的に薦めています。現在までに下に示すような海外研究施設に留学者を送ってきました。留学者には状況に応じて経済的支援も行っています。

<海外留学の実績>
スウェーデン王立カロリンスカ研究所(12名)・ワシントン大学(4名)・コロラド大学(5 名)・テキサス大学(2名)・ブリティシュコロンビア大学(5名)・ヴァンダービルト大学・ スタンフォード大学(2名)・ケースウエスタン リザーブ大学(3名)・メイヨクリニック・ロンドン大学(3名)メモリアル スローン ケタリング癌センターなどに留学実績 あり。(国内では国立がんセンター研究所や京都大学にて再生医学)

 国内外の学会に診療実績・研究成果を報告する場合も旅費の援助を行い、特に国際学会への発表を援助しています。海外での学会発表は後期研修開始時より積極的に行う方針で、海外での臨床見学研修制度も現在検討中であり国際的に活躍できる呼吸器外科医の育成に力を入れています。
 呼吸器外科に興味のある方、後期研修を希望される方、入局を希望される方、そして外科を検討しているが専門分野を決めていない方も歓迎です。御連絡お待ちしております。
 

後期研修医プログラム 甲状腺外科専門医修得コース

プログラムの特色

 甲状腺疾患の内科系と外科系の両方の専門医を取得することによって、「甲状腺学」を極めるコースです。甲状腺に関する内分泌学的および形態学的(超音波検査や細胞診)修練を行うと共に、甲状腺外科手術の研鑽を行います。当科は全国でも有数の甲状腺手術症例数(年間約300例)を誇り、指導医の supervise のもと、専門性の高い「甲状腺手術」の術者を多数経験することが出来ます。
 甲状腺疾患を中心に研修を進めますが、研修開始後 3 年で外科専門医を取得します。外科専門医取得には、消化器・心臓・小児外科の症例経験が必須であるため、初期研修で充足していない分野を中心に、院内の外科診療各科での研修も行います。当院は日本内分泌・甲状腺外科認定施設であり、その後は 2 年で内分泌・甲状腺外科専門医、日本甲状腺学会専門医を取得します。
 臓器別診療体制の導入により、内科系と外科系の垣根が取り外されつつあるいま、本コースは正にこれに対応したものです。
 

年度ごとの研修内容

後期研修開始時には、個人の初期研修時の外科症例経験数に応じ、外科専門医を最短で取得するために、不足分野の研修ができる研修プランを作成します。

後期研修1年目
卒業3年目
消化器・小児科
(6ヵ月)
心臓・血管外科
(4か月)
乳腺外科
(2ヶ月)
後期研修2年目
卒業4年目
呼吸器外科・甲状腺外科での研修
後期研修3年目
卒業5年目
外科専門医試験/呼吸器外科・甲状腺外科での研修
卒業6年目
甲状腺専門病院での研修
卒業7年目
甲状腺専門病院での研修/呼吸器外科・甲状腺外科での研修
卒業8年目
日本甲状腺学会専門医試験/日本甲状腺外科学会専門医試験

日本外科学会外科専門医制度による修練開始登録後満 4 年以上経過した段階で外科専門医の予備試験(筆記試験)が受験できます。

 1.予備試験に合格
 2.日本外科学会外科専門医制度による修練開始登録後満5年以上経過
 3.規定の修練を経験(最低手術件数350例、術者120例)

1~3の条件が満たされた段階で外科専門医の認定試験(面接試験)が受験できます。 外科専門医取得者は初期研修終了後 5 年以上経過した段階で規定の手術経験と業績が満たされると内分泌・甲状腺外科専門医試験を受験することができます。

※注意
初期研修開始時点で外科専門医の修練開始登録をせずに後期研修開始時点で修練開始登録した場合でも、医籍登録後2年6ヵ月以内に登録すれば修練期間は医籍登録年月日から算定されます。(修練開始登録以前の初期研修時の症例経験が算定できるようになるということです。)そのためには後期研修開始半年以内に修練開始登録が必要になります。
 

週間スケジュール

外来では、結節性甲状腺腫だけでなく、バセドウ病や橋本病の薬物療法の診療を行います。
超音波外来では、結節性病変の診断や超音波ガイド下の細胞診・エタノール注入療法の手技を学びます。
気管支鏡外来では、気道浸潤甲状腺癌のインターベンション治療を経験することが出来ます。
化学療法外来では、甲状腺未分化癌に対する抗癌剤治療を行います。 処置外来では、気管切開管理をしている患者さんの、カニューレの交換や気管支鏡検査を行います。レチナ、Tチューブ、ステントの実際の管理と挿入の適応を学びます。

  月曜日
火曜日
水曜日
木曜日
金曜日
土曜日
8:00
早朝会議/
抄読会
7:30
術後症例
検討会
       
午前
手術1 手術2 教授回診 外来診療/
気管支鏡外来
手術4 外来診療
午後 外来診療 手術3 処置外来/
超音波外来
超音波外来 手術5  
  17:00
術前症例検討会
18:00
院内研修会
       

取得できる資格

外科専門医・内分泌甲状腺外科専門医・日本甲状腺学会専門医・気管食道科学会専門医・気管支鏡専門医・レーザー専門医・細胞診指導医
 

プログラム終了の評価・認定方法

日本甲状腺学会専門医と日本甲状腺外科学会専門医の取得をもってプログラム終了と評価します。
 

処遇・待遇

●後期研修最初の3年間は、後期研修医として月額20万円が支給されます。
●当直を行ったときは、一回につき9800円が支給されます。週2コマ(午前または午後を各1コマと数えます)の院外勤務が可能です
(勤務先は教室より紹介致します)。給与は勤務先から支給されます。以上、月収は85~90万円くらいになります。
●健康保険、厚生年金、労災保険に加入します。
●4年目以後は、関連施設の甲状腺専門病院に出張して、甲状腺疾患全般についての研修を行います。処遇は出張先病院の規定に従います。
 

学会活動・勉強会

 日本内分泌外科学会総会、日本甲状腺外科学会総会、日本甲状腺学会では、必ず演題発表を行い、専門医取得のための業績を蓄積します。豊富な症例により、学会発表の題材には事欠きません。他に、日本外科学会総会、大江戸内分泌手術手技研究会などへも参加します。また、月に1回、甲状腺専門病院のクリニカルカンファレンスに参加して、甲状腺内科的疾患を中心に研鑽を行います。
 

おわりに

 本邦では甲状腺疾患が多いにもかかわらず、甲状腺専門医の数は充足しているとはいえません。このため、患者さんは大学病院専門外来や甲状腺専門病院に集中しているのが実情です。とくに、増加傾向にある甲状腺癌に対して、内分泌学的知識を持って切れる甲状腺外科医は不足しています。甲状腺疾患に興味を持つ医師が一人でも多く本コースで「甲状腺学」を修練し、高い医療水準で診療に当たれるようになって頂きたいと考え、本コースを企画しました。