医局紹介

研究班紹介

心臓カテーテル検査、経カテーテルインターベンション(PCI)、末梢血管インターベンション、下大静脈フィルター等血管内手技を全般的に行っています。
2010年のカテーテル数は860例、PCIは386例でした。

1例ごとのアセスメントをとても大切にしており、非侵襲的負荷検査・全身所見から、冠内圧を用いた指標Fractional Flow Reserve(FFR)による冠動脈狭窄の定量評価まで多面的なアプローチによりもっとも至適な治療方針を組み立てるようにしています。

FFRに関しては、日本のインターベンションを牽引すべく多施設研究を含め多くの臨床研究を行っていますが、個々の医師もインターベンション関連の学会に積極的に参加し、多くの発表の機会を有しています。

心エコーグループは「全身を診る」をモットーとしており、スタッフは心エコーのみならず、経食道心エコー、頚動脈エコー、末梢血管エコー(動脈系や静脈系)、腹部エコー(腎動脈エコーも含む)のほか冠動脈エコーも積極的に行っています。また麻酔科とのコラボレーションもあり、心臓手術時の周術期経食道心エコーも参加しています。

もう一つの特徴は心臓カテーテルチームとのコラボレーションがあることです。ERやCCUで多くの救急疾患の診断に心エコーが活用されているだけでなく、カテーテルによる大動脈弁形成術など、インターベンション治療前後の評価において心エコーが積極的に用いられており、心エコーグループの活躍の場となっています。

スタッフは日本超音波学会超音波専門医1名、日本超音波学会認定超音波専門技師3名おり、その指導の下、上記全てのエコー技術の習得を目標とした研修を行っています。また当院は日本超音波学会認定研修施設に認定されております。一つ一つの症例を大切にし、専門医資格取得を目指します。

研究に関しては、多くの冠動脈疾患患者を対象に冠動脈エコーを用いた冠血流予備能の研究や睡眠時無呼吸症候群の症例の拡張機能評価などを中心した研究をおこなっており、2010年もAmerican Heart Association(AHA)をはじめとした海外学会発表や論文発表を積極的に行っております。

カテゴリ : 核医学班 | 2011

心臓核医学検査は虚血性心疾患患者における心筋血流,代謝,機能に関する生理学的画像を提供できることが特徴であり、主に形態あるいは解剖学的画像を提供する冠動脈造影検査や冠動脈CT検査などの他のモダリティと併せて、虚血性心疾患をはじめとした各種心疾患の診断、重症度評価、治療方針の決定や予後評価に広く用いられています。

当院においては2011年9月より、従来使用してきたアンガー型の検出器に代わる次世代の検出器である半導体検出器を採用した心臓専用SPECT装置「Discovery NM 530c」が導入され、感度および分解能の高い画像が得られるようになりました。

負荷心筋血流SPECT検査データなどを用いた心疾患の診断、病態評価などに関する臨床研究の業績は、毎年ESC(欧州心臓病学会)、ACC(米国心臓病学会)、AHA(米国心臓協会学術集会)などの国際学会をはじめ、各種循環器学会において発表され、学会誌に原著論文として掲載されています。

カテゴリ : 不整脈班 | 2011

10数年前にカテーテルアブレーション治療が登場し、それまで内服治療しかなかった不整脈治療は急速に発展してきました。アブレーションのターゲットはWPW症候群に始まり、心房頻拍、心房粗動、心室頻拍および最近では心房細動にまで広がっています。

一方デバイス治療では、徐脈に対するペースメーカから始まり、心筋梗塞後の心室頻拍や心室細動等の致死性不整脈に対する植込み型除細動器(ICD)や重症心不全に対する治療のオプションである心室再同期療法(CRT)、失神精査目的の植込み型ループ式心電計などが開発されました。

当科はこのすべての治療を行うことが出来、不整脈研修認定施設として研修医にも積極的に治療に携わってもらい、実際に初期の段階から手技を経験してもらっています。

不整脈領域では先進であるヨーロッパの医師との交流も密に行っており、ハンズオントレーニングが可能な施設への留学が可能です。

カテゴリ : 心不全・SAS班 | 2011

心臓疾患の終末像ともいえる心不全の患者数の著しい増加は、社会全体の問題になりつつあります。近年、循環器疾患(特に心不全)と睡眠時無呼吸(sleep apnea syndrome: SAS)との関連が注目されています。
私たちは、これらの関係にいち早く注目し、循環器診療に取り入れてきました。
循環器内科の病棟内に睡眠呼吸検査室(終夜睡眠ポリグラフ)を有しており、件数・質ともに国内有数の実績を誇っています。

SAS治療では、持続気道陽圧(continuous positive airway pressure: CPAP)治療や、サーボ制御圧感知型人工呼吸器(adaptive servo ventilation: ASV)などの陽圧呼吸治療を積極的に適応させ、心不全の一次予防,二次予防を図っています。

研究の面では、循環器疾患とSASの関係の研究を中心に活動しています。
実際の臨床データをベースに、横断的な研究に加え,治療介入の予後調査、さらに多施設研究を実施しています。

研究成果は,国内や海外の学会において積極的に発表・論文化をしており、これまでにSASが循環器疾患のリスクであることを示す報告を多く行っています。日本循環器学会の睡眠呼吸障害の診療ガイドラインの作成にも携わっています。

班員は高田佳史准教授を中心に、アカデミックな中にもアットホームな雰囲気が特徴です。
班員が各自の研究テーマを持ち、全員で意見をかわして学会発表・論文化を行い、優しく丁寧な指導のもとで、入局して数年以内に学位取得をしています。
また当施設は日本睡眠学会認定機関でもあり、睡眠学会認定医を取得することもできます。

カテゴリ : 心血管研究班 | 2011

動脈硬化性血管障害は心血管疾患発症の基盤となる。血管機能検査は血管障害を評価するだけでなく、機能障害による血行動態異常などの病態生理異常が心血管疾患発症に関与することが認知されるようになった。
下記に示す血管機能検査は簡便で非侵襲的な新たなリスク指標として現在注目されている。

 

1. 脈波速度検査(PWV):心臓収縮に伴い動脈壁を伝搬する脈動(脈波)を、血圧を測定するように上腕・足首で測定し、動脈の硬さを評価

2.脈波解析:手首で触れる脈の波形から、動脈系の血行動態異常を分析

3. FMD:一酸化窒素(NO)は血管障害保護に重要な役割を示す、前腕阻血前後の上腕動脈径の変化から動脈内膜NO活性を推測する検査。早期動脈硬化性血管障害の指標として注目されている。

東京医大循環器内科では循環器系疾患の診療指標としてこれら検査を年間1000例以上実施し、診療・臨床研究に応用している。

 

心血管研究班の特徴は、
現在、東京医科大学循環器内科として血管機能検査多施設共同研究、日本循環器病学会血管機能検査ガイドライン作成の事務局を担当している。このため普遍性の高い検査が実施されており、当循環器内科での研修にて国際的に通用する標準的血管系超音波検査方法を習得することができる。また、臨床研究、実施のノウハウを体得できる。研究テーマも多様であり、希望に応じた研究プロジェクトを組むことにも柔軟に対応できる。

検査結果は、PC入力され電子データとして管理されている。その他のデータと組み合わせることで臨床研究が実施されている。その成果は、国際医学雑誌に原著論文として平均年2~3編が掲載されている。

カテゴリ : 心臓CT・MRI班 | 2011

CT / MRI班(cardiovascular imaging group)

循環器領域における画像診断は、近年急速に発展・普及し、日常臨床に欠かせないものとなっています。

当科における非侵襲的循環器画像診断(CT/MRI)の歴史は長く、新宿・八王子医療センター・関連病院などを合わせると非常に多くの検査実績を誇っています。

各種研修会やセミナーなどの開催も定期的に開催しており、検査の普及にも貢献してきました。2004年6月には、我が国で初回のSCMR国際シンポジウムを開催し、その後もSCMRハンズオンセミナーを定期的に開催しています。

また、2009年には、当科の山科章教授を班長に、日本循環器学会のガイドライン"冠動脈病変の非侵襲的診断法に関するガイドラインCirculation Journal Vol.73 SupplementⅢ"の作成にも携わりました。

研究面ではCT/MRI機器メーカー、製薬・造影剤メーカーやワークステーションメーカーとの共同研究開発も行っており、最近ではワークステーションの製品化、CT撮像時専用のβblockerの製品化なども実現しています。

学会や研究会などでの発表機会も多く、積極的に学外に情報を発信しています。

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